フラットさんのラスベガス旅行記その4
(1999/10/6〜10/10)

 

 ラスベガスの魅力(誘惑?)に取り憑かれて1年半、通算8回目のラスベガスへ行ってきました。初めて私の旅行記を読まれる方は、旅行記その1〜その3が発売(掲載)されていますので先にそちらを読んで頂くと難解な文章が少しは解りやすくなると思います。では、スタート!

◎はじめに◎
 さて、8月(盆)に行ってから2ヶ月も経たないが、またラスベガスへ行くことになった。メンバーはいつものように家族(子供同伴)も一緒である。本当は私ひとりで行きたいところだが、ひとりでは現地で寂しいし、何より残してきた家族(妻)と家庭不和になりかねない。そこで、家族サービスも兼ねているのである。まぁそう思っているのは私だけのようで、妻曰わく「あなたは自分が好きな事をやっているだけ」ではあるが(^_^;)。今回の日程及び宿泊は下記の通り。

  ・1999.10.06 11:48 NGO-(JR)-NRT-(JL026)-LAS 09:55

  ・1999.10.10 09:21 LAS-(UA2555)-LAX-(JL061)-NRT-(JL053)-NGO 1999.10.11 20:00

    NGO=名古屋、NRT=成田、LAS=ラスベガス、LAX=ロサンゼルス

    JR=JR、JL=日本航空、UA=ユナイテッド航空

  ・宿泊先 ベネチアン ×4泊

◎はじめてのラスベガス直行便◎
 東海地方在住の私は今まで成田発のラスベガス直行便利用は敬遠していた。なぜなら、名古屋→成田便は朝9時にしかなく成田で6時間近くも待ち時間があるからである。よって、いつもはロサンゼルスかサンフランシスコ便を利用し乗り換えしラスベガスへ行っていた。しかし、成田での待ち時間もさることながら、時差による寝不足から愚図る子供を連れて乗り換えるのも辛い。そこで、今回は成田からの直行便を利用することにし、成田へは名古屋→成田便(航空機)を使用せずに陸路で新幹線と成田エクスプレスを乗り継いで成田まで移動し、成田発のラスベガス直行便(JAL026)を初めて利用した。
 感想は「こりゃ楽ちん!」もう次回もこれに決定だ。いつものようにロス(サンフランシスコ)経由ならば、日本時間で深夜から早朝の一番眠たい時間にロスへ着き、入国審査・ターミナル間移動・チェックイン・2時間近い出発待ちとなり、眠たい目を擦りながら頑張って移動しやっとの思いで夕方にラスベガスのホテルへ着くというのが通例だった。直行便利用ならば入国審査やバゲージピックアップもスイスイと完了し昼前にはホテルの部屋へ入れる。疲れていて眠ければ夕方までホテルの広々としたベッドで熟睡出来る。このベッドは、最近主流になりつつあるファーストクラスのフルフラットシートの比ではない、なんせ寝返りだって出来るんだから...(^_^;)。往路は何よりも直行便で早くホテルへ入り休憩するのが快適であると痛感した。

◎ラスベガス着◎
 そんなJAL直行便利用で予定時刻よりも30分ほど早くラスベガスマッキャラン空港へ到着。直行便が着くのは第2ターミナルであり少し寂しいが、スロットマシンの出迎えもあるのでラスベガスへ帰ってきたぞと実感出来る。同じ空港の風景も、帰りはラスベガスを離れる寂しい思いで見ているが、到着時は何とも嬉しい気分で思わず童心にかえってしまう。入国審査もスイスイと通過しアッという間に到着ロビーへ出てしまった。それにしても第2ターミナルはハワイのマウイ島かどこかのローカル空港のような雰囲気だ。空港がこぢんまりとしているのが似ているだけでなく、日本人客ばかりでそれを出迎える現地添乗員がプラカードを片手に目当ての客の名を呼び叫んでいる....、また到着した日本人達はタバコを求めて一斉に屋外へ出てスパスパと吸い始める。やっぱりベガスの空港といえば、各ホテルのショーの看板がずらりと並んだバゲージクレームの方が雰囲気があって好きなのは私だけだろうか?
 さて、今回滞在するホテルであるが、98年はミラージュ、99年はベラジオを常宿にしてきた私であるが、今回は知人の紹介もありベネチアンに泊まることにした。ベネチアンは半年ほど前にオープンはしていたが突貫工事によるオープンであったためにハードソフト面ともに未完成であったが、半年経過しほぼ完全オープンになったので泊まってみることにした。まぁ、本音を言えばベラジオでのコンプ待遇に不満というか私の資金やプレー実績では限界を感じたのと、負けが続いたので気分一新を狙っての鞍替えである。そこで、どうせなら思い切って良い待遇を受けてみようと、事前にカジノに予算を預けておくフロントマネー(デポジット)に挑戦することにした。知人を通じ、カジノ側に無理を言い実績もない私に空港までリムジン送迎を依頼しておいたのだが......。
 予定よりも早く着いたこともあるが20分程待っても空港へ迎えが来ない。ホテルへ確認の電話をしようかと考えていると颯爽とリムジンがやってきた。期待していたサイドウインドにカジノ名が入ったカジノ専用リムジンでなく手配車(時間貸)のようだが良しとしよう。ドライバーは、リンスのコマーシャルにでも出てきそうな長く綺麗なブロンドを携えた若い女性だ。これが結構美人(^.^)。もうこの時点でリムジンが遅れて来たことなど忘れてしまっている私であった(^^ゞ。このドライバー、時間がないのかストレッチリムジンを単車のように振り回しベネチアンのエントランスへ10分もしない内に滑り込ませた。決して乱暴とは感じさせないソフトなコーナリングであるが、息子は本革シートの上を右へ左へと滑っていた。

◎ベネチアンにチェックイン◎
 緊張のチェックイン。家族同伴なのでいつも2室をコネクティングにて利用している私だが、予約時点では、フロントマネーを条件に通常よりもワングレードかツーグレード広めの1部屋はルームコンプ(無料)、もう1室はカジノレート(約150ドル/泊)と提示されている。あとは滞在時のゲーム実績次第である。
 ホテル正面エントランスを入り直ぐ左脇にあるVIPルームでチェックイン手続きをする。コネクティングを再確認するがルームコンプで予定しているややグレードが高い広めの部屋は数が限られており、その部屋とのコネクティングでは用意出来ないとの事である。コネクティングでなければ、仮に隣り同士の部屋でも子供が廊下へ出るのは危険なので再度交渉する。コネクティングは用意出来ないが、今回用意したルームコンプの部屋は広いから家族4名でもエキストラベッドを入れれば1室で充分だと言われ承諾。「今回用意した部屋は広いから.....」という言葉から、ペントハウススイート?とちょっぴり期待する私であった。結果は10分もしない内にわかるであろう。

◎ベネチアンの部屋◎
 部屋は27306号室(最上階は28階)。エレベーターを降り部屋を探すと、エレベーターに一番近い部屋ではないか。それも白い2枚の親子扉になった部屋だ!おぉ、これはペントハウススイートかもしれないぞぉ!。期待しながらカードキーを差し込み扉を開ける。扉内側にはFAXが載ったデスクとイス、その奥はベッド&2脚の応接セット、更にその先は階段で2段下りリビング。そこには応接セットがありリビングだけで10畳ほどの広さはあるだろうか。室内は扉側の間口が広く奥の窓側リビングへ行くほど狭くなる台形の変形タイプだ。しかし、期待していたペントハウスではなかった(>_<)。
 玄関扉内側に表示されているフロアレイアウト図で見ると、この部屋は通常のタイプより玄関内とベッドルームが台形の分広いのである。ベッドルームと窓側リビングの間には3段ほどの段差があり簡易に区画されている。かといってベッド側が狭いわけでなく、ベラジオ等と比較するとリビング分が広いのは間違いない。調度品は高級感はないものの決して安っぽくはないし、内装も落ち着きがあり気に入った。最近は全室スイートと言っていてもただ部屋面積が広いだけというホテルもある中で、ベネチアンは「広い部屋=スイートルーム=豪華」というイメージを損なわないホテルである。ただし正直言えばベラジオと比較すれば内装や調度品などの雰囲気では劣るが、ベネチアンは何と言っても部屋が広いのでベラジオと総合的に比べればベネチアンが上であろう。ベラジオは部屋によっては噴水が見える最高のロケーションを備えているが.....。
 さて、話しを部屋に戻し室内の備品などを説明しておこう。まずバスルームからであるが、バスルームは深めのバスタブ(シャワーなし)とガラス張りのシャワーブース(シャワーヘッド固定で水力弱い)に別れており、洗面台も2ボウルあるので、いずれも2人で同時利用が可能なのも嬉しい。女性には、ドレッサーがバスルーム内に別に用意されているのも便利であろう。また、トイレも扉が付いて個室になっているのでこれも2人で部屋を使う際にはありがたい。リビングには、ラスベガスのホテルでは珍らしく冷蔵庫が標準で装備されている。ただし、中にはドリンク類が満載されているので持ち込み品は冷やせないのは残念だ。このドリンク類は自動課金方式であるが、日本のビジネスホテルやラ△ホテルにある枠でセパレートされドリンクを引き抜くとレバーが跳ね上がり課金されるタイプではなく、一見平面な庫内床にドリンクが並んでいるが実際は各ドリンクが小さなコースター(皿)に乗っておりドリンクを持ち上げると課金するシステムである。ドリンクを持ち上げた際に下の皿が大きく持ち上がるでもないので課金されているという感じがしないから御用心を。ちなみに、350ミリリットルのコーラは1ドル50セントであり思ったよりも安い。これなら缶ジュース等をわざわざコンビニで買ってきて氷で冷やす手間を考えると利用価値はある。ミネラルウォーターもあったが料金は未確認、ラスベガスは室内が異常乾燥するのでミネラルウォーターばかりはペットボトルでないと役不足でありコンビニで買ってきて氷で冷やすのがよいだろう。また、客室に冷蔵庫が標準装備されているため、各フロアのアイスコーナーにドリンク等の自販機は設置されていない。
 室内にセフティーボックス(使用料無料)が設置されているのもありがたい。大きさは、内寸で幅40p・奥行25p・高30pで中棚もありちょっと大きめのセカンドバッグやビデオカメラも楽々入り使い勝手は良い。施錠方式は、暗証番号式であるが閉める都度に暗証番号の設定が必要で面倒である。番号表示する液晶部は小さく夜間もライトアップしないので毎回確実に設定番号を確認する必要があるので要注意だ。万一番号を押し間違えてセットしてしまうと面倒な事になる。特にチェックアウト時にそのトラブルに遭遇するとスタッフを呼び来るのを待ったりしていると30分以上は掛かるのでフライト時間も迫り焦るのは間違いないので気を付けた方が良いだろう。
 ベネチアンでは各部屋にFAXも標準装備されており、チェックイン毎に各ゲスト専用FAX番号が付加される。私は仕事での連絡用にFAXを利用したかったので専用番号を知りたくデスクにあった説明書きを読むと、「88888」をダイヤルし案内通りに入力するとFAX番号を書いたレポートがFAXに配信されるとの事であるが、調子が悪く何回やっても出てこない。フロントへ連絡するとスタッフが来て操作するがやはりダメで結局手書きのメモで専用番号を受けた。滞在中も仕事で2通ほど日本から受信したが問題なく使用出来た。これは可能か否か解らないがこんな使い方も可能ではないかと思っている。デスク裏側にFAX専用のモジュラージャックがあるので、日本から持参した留守電付き電話機に付け替えると専用番号を持った直通電話(留守電付き)が誕生する。更に日本で自分が使っている携帯電話を転送契約しておけばラスベガスにいながら相手に気付かれないまま連絡が取れるようになる.....そこまでするか(;^_^A アセアセ…)
 他の室内備品は、ドライヤー・歯ブラシ(珍しい)・バスローブ(なぜか1着のみ)・目覚まし時計・アイロン&アイロン台。逆に標準で装備されていないものは、ひげ剃り・ソーイングキット・コーヒーポット(湯沸かし器)であるが、ハウスキーピングに頼んでみるとソーイングイキットと湯沸かし器は持ってきてくれた。
 それ以外にベネチアンに滞在し困ったことと言えば、空調機が温度調節しか出来ず風量調節はもとより停止が出来ないことである。これは換気システムとしての機能も兼用させているので運転を止めることが出来ないものと思われるが、温度は微妙に調節を行えば寒くもなく快適な状態を保つように出来るが、そうでなくても乾燥している室内が乾燥してしまう。Tシャツなどを洗って寝る前に干しておくと朝起きると完全に乾いている。ベネチアンへ行かれる方は携帯用の洗剤を持って行こう!この室内の異常乾燥も洗濯物を干すには便利だが、身体にとっては良いものではない。私達は夜中に途中何回も起きて水を飲んでいた。喉が弱い方はマスクを持参したほうが良いかもしれない。私はマスクを付けて寝ると気になって寝られないので付けなかったが、付けても気にならない方は機内での乾燥対策も兼ねてマスクを持って行くと良いだろう。

◎食事編◎
 初日はベネチアン内のレストラン「Pinot Brasserie (ピノ ブラッセリと読むのだろうか?)」へ。美味しいと噂を聞いていたシーフードの盛り合わせ(ロブスター付きの高い方)を2個注文する。なんと出てきたのは直径40pほどの大きな皿にシーフードが一杯のった盛り合わせであった。内容は、生牡蠣×5〜8個、茹でたロブスター(伊勢エビ程度の大きさ)×1、茹でたムール貝×5個以上、蛤のような生貝×5〜10個、茹でた巻き貝大少合わせて×10個以上。これを2皿では多い!デザートに甘〜いチョコスフレを食べ、料金は4人で約$200であった。
 今回のラスベガス滞在中に食事したところを紹介しよう。恒例になりつつあるローリーズ(タクシーではラァウリーズレストランと言えば間違いなく通じる)。プライムリブで有名な店だが、日本で言うところの柔らかいローストビーフといったところだろうか。ここはサラダから始まってメインまで日本人の舌に合う美味しさである。みなさんの中にもアメリカの食事なんて何を食べてもまずい!とがっかりしている輩は多いと思うが是非行ってみてほしい。アメリカ人にも味覚がある連中がいたことを認識させられる。ここも量は相変わらずアメリカそのもので多いので、一番大きいサイズは苦しいので注文しない方がよいだろう。一般的にはローリーズカットといわれるセットがアメリカ人の一般的なオーダーのようだ。これでもアメリカ人の一般的な量であるから想像出来るだろう。ここのパンは唯一美味しくないので後を考え食べないほうが無難だろう。価格は、セットとなっており1人約$30ほどである(チップ別)。場所はフォーコーナーの交差点(ベラジオとバリーズ間のいつも渋滞している交差点)を東(モンテカルロ方向から来て右)へタクシーで約5分弱である($6〜10)。
 母はあっさりした物を好むので日本食の「浜田」へ行こうかとも思ったがラスベガスまで来て日本食はと思い、ベラジオ内のヌードルコーナー(パイガオポーカー脇)へ。前回来た時に母は、ここの粥を気に入っていたからだ。粥は1人前でドンブリ一杯なので茶碗で4杯ほどになる。2人で1人分を分けると丁度良い。アワビ入りの粥2人前と前菜のソーイチキンという醤油風味の鶏を頼む。これは、さっぱりして結構美味しい。あと、隣りの中国系の方が食べていた、きしめんのようなぶつ切り麺と肉と野菜(モヤシ等)をオイスターソースで炒めたものを食べてみたら結構旨い。ベラジオのレストランはどこで食べても美味しいと再認識。4人で約$100。
 ベネチアンでは、1階のエレベーター乗り場からカジノへ入る脇にある「The Grand Lux Cafe」は夜食を食べに数回行ったが、私達の口には当たり外れが激しかった。それと、なんといっても量がどれも多い。ベルギーワッフル&チキンディープフライというのをワッフルと唐揚げのセットだろうと思い注文すると、直径30pほどの固いワッフルの周りをホイップクリームで囲い、そのワッフルの上に焼き芋のようなサイズの大きなフライドチキン(甘いシューで包み揚げたもの)が3段積みで下から3個・2個・1個と6個も乗っかり高さは30p近くもあるものが出てくるではないか!周りの外人からも「ワオォ〜」という歓声が上がり、逃げ出したい気分であった。こんなもの夜食で食べられるもんか〜(^^ゞ。ワッフルもカチカチで焼センベイに近く食べられたものではない。チキンを1個だけほじくり身だけ食べ、残りはテイクアウトとして部屋へ持ち帰った。ここでのお勧めは、スペシャルセットのクラムチャウダー+ターキーサンド+サラダのセットだろう。サンドイッチは大きめ1枚だが、全てが1皿に乗ってきて朝昼食や夜食にはベストだろう。あと、BBQ(バーベキュー)何とかというのも、ピザ生地のうえにバーベキュー味のチキンや野菜がのっているもので美味しかった。どうみてもこれはピザだろうが、メニューのピザ欄には載っていない。それと、ベネチアンにはバフェがないのでこの店は朝や昼は混雑しているので時間をずらした方が良いだろう。もしくはフロントへ行く脇にあるフードコートも良さそうな感じであった。ただし、いずれの店も屋外に面しておらず完全な室内でありカジノを眺めながら食べる事になる。
 ルームサービスは妻と子供が頻繁に利用していたが、まぁまぁらしい。ピザがパンのような厚手の生地しかないのが子供には不評であったが、テーブルクロスを別途に持ってきてリビングの窓際に全てセッティングしてくれるサービスは気が利いていると感じた。

◎フロントマネー◎
 さっそくカジノで遊びたいところだが、今回はフロントマネー(デポジット)をすることにしていたので先にキャッシャーへ行かねばならない。先にフロントマネーについて説明しよう。フロントマネーとは、事前にカジノに現金やトラベラーズチェックを預けておくことにより、その預けた額(残高)までは現金なしでゲームが出来るものである。フロントマネーとして、ドルキャッシュを預けたのであれば、チェックアウト時にキャッシャーにて精算を行い残高が残っていればその分のドルキャッシュを返してくれるので受け取ればよい。なお、フロントマネーは残高の分しかプレー出来づ信用貸しなどを行うものではないので、精算時にマイナスになっており更に追加金を払うようなことはない。このフロントマネーを預けたり精算するのは全てカジノ内のキャッシャーで行うものであり、ホテルのチェックイン(アウト)を行うフロントとは場所も違うし全くの別物なので勘違いしないでほしい。
 さて、上記のようにドルキャッシュを預けた場合は精算も至って簡単であるが、サインをしない状態のトラベラーズチェック(以下TC)や日本円を預ける事も可能である。その場合には、精算時に当初預けた額より残高が増えていれば当初預けたTCや日本円はそのまま返却され、尚かつプラス分(儲け分)をドルキャッシュやドル小切手で受け取れる。残高が減った場合はそのマイナス相当額を支払えばよい。その支払いは預けたTCや日本円が没収されるのではなく、その負けた分を何らかの方法で支払えば良いのである。要するに、当初に預けたTCや日本円は担保にしか過ぎないのである。例えば、1万ドル分のTCを預けておき、精算時にマイナス2000ドル(負け)の場合には、預けておいたTCで払っても良いし、別途手元にあるドルキャッシュで払っても良いのである。手元にあるドルキャシュで払った場合は勿論預けていたTCは全て返却される。これは日本円を預けた場合も同様である。
 ここで注意してほしことがある。例えば、フロントマネーを利用せずに通常にプレーした場合を考えてみよう。ラスベガスでは当然ながら円では直接プレー出来ないのでを円を事前にドルキャッシュに換えておく必要がある。国内で事前に換えて行く・国内でTCを購入しラスベガスでドルキャッシュに交換・ラスベガスのキャッシャー等で直接両替などいろいろ方法はあるだろう。しかし、使うかどうか解らない軍資金を全てドルにすることなるので、儲かった場合や全ての軍資金を使わなかった場合には、当初円をドルに両替した未使用分を再度円へ両替(戻す)することとなり往復で為替手数料を取られてしまう。結果的に円を円に再び戻すだけで、為替手数料で元金が4〜5%程度も目減りしてしまいまうことになる。まぁ儲かったのだから気にならないかもしれないが.....。その点では、フロントマネーは日本円を担保として預けておき最後に精算し負け分のみを何れかの方法で支払えば済むので大変便利である。
 ただし、フロントマネーはテーブルゲームにのみ利用可能であり、スロットマシン等のマシン系はカードを挿入しても自動的にクレジット数が増えたりしキャッシングされるわけではないので利用出来ない。全く利用方法がないわけでもなく、マシンで遊ぶ際に最寄りのテーブルへ行きチップを受けそれをキャッシャーへ持って行き現金化しゲームする方法もあるが、時間的な手間などを考えると現実的ではないだろう。テーブルゲームとマシンを半々程度で遊ばれる方ならフロントマネーは利用する価値があるだろうし、滞在中カジノ内でキャッシュレスで気軽にプレー出来る点と安全面においてもフロントマネーは便利である。
 さて、話しを戻そう。フロントマネーをするべくキャッシャーへ行き、TC数枚と日本円をプレーヤーズカードと一緒に差し出しフロントマネーをしたい旨を告げる。すると、TCに全てサインしろと言ってくるではないか。これでは、後々返却された時に安全上TCの意味がなくなるのでパスポートも一緒に預けるのでサインは出来ないと伝えパスポートと共に預ける。サインのないTCは担保価値はないのだがパスポートも一緒に預けることにより逃げることはないという保証である。換算レートは為替レート+約3円の108円であった。ここでフロントマネーの控えを受け取る。これはただの紙切れのような用紙だが「預かり証」であるので、精算時にこれがないと精算が受けられない場合もあるからセフティーボックスに入れ大切に保管する。また、パスポートを預けてしまうと、スロットマシンで$1200以上を当てた時(課税対象額)に見せる身分証明がなくなってしまうので、パスポートをコピーしてもらい余白に預かっている旨のサインを受ける。これはNIFTYのFVEGASで事前に教えてもらっていた方法であるが、コピーだと安全で尚かつかさばらずに便利だ。

◎カジノ内のレイアウト◎
 さて、フロントマネーも終わりいよいよカジノへ(^_^)。まず、初めての滞在でベネチアンのカジノレイアウトもわからないので、いつものように壁伝いに1周してみた。
 まず、テーブルゲームについて説明しよう。ベネチアンでは、テーブルゲームが通路を挟み固まって配置されている。構成は、ルーレットはダブルゼロ・ミニマム$5〜10が9台、シングルゼロ・ミニマム$25が1台。BJは、6デック・マシンシャッフル・サレンダー有・ミニマム$10〜100が多数(100台弱)、キャッシャー寄りのハイローラールーム横に2デック・マシンシャッフル・フェースダウンによる手配り・サレンダーなし・ミニマム$50〜100が2台。他に、レットイットライド(専門外のため詳細未確認)、ハイローラールーム脇にパオガオポーカー・ミニバカラ等のアジア系客が好むテーブルゲームが約6台、クラップス約8台といった構成であった。尚、このテーブルゲーム群からスロットマシン($1エルビス)を挟んだ少し先に別のテーブル群があるがそこはポーカーゲームや土曜の夜にBJトーナメントに使用していたのみで閑散としていた。ホテルの規模からするとテーブルゲームが少ない気もするが、実際にプレーしてみると週末でもプレーするのに長時間待つこともなく丁度良いといった感じだろうか。それと、ベネチアンは客寄せとなる有名なショーやバフェなども持っていないし、ベラジオのように立地的に観光客がカジノ内を通過するような構造でないので、カジノ内には実際にプレーするために来ている連中ばかりなのでこれで充分なのであろう。その影響もありカジノ内の人口密度が極端に片寄っており、ホテルフロントからエレベーター乗り場へ抜ける付近にマシン系も含めほとんどの客が集まっている感じである。これは通過客が多いベラジオとは極端に違うところである。
 スロットマシンは、カジノ全体に数多く配置されており¢25マシンと$1マシンが大多数で全体の約9割、残りは¢5マシンと$5マシンといった感じである(ハイリミットコーナーを除く)。マシン構成は、古いマシンもなくベラジオ等とは比べても差ほど変わらない通常の構成である。また、ベネチアンオリジナルの$1マシンが固まって設置されており各マシンごとに$1000からの積み立て式となっていたが、いずれも積み立て額が$1100以下であった。これは適度に的中しているのを窺わせるが、客は少なくいつも数人しかプレーしていない。このコーナー上部には「98%」と還元率を大きく宣伝しており、それから察するに通常の$1マシンは還元率が95〜96%程度なのだろう。
 ロイヤルフラッシュを2回出して以来私が熱中しつつあるビデオポーカーは、¢25と$1マシンが各所に点在している。機種も通常のドローポーカー、ボーナス系、ゲームを選択出来るマルチタイプ、数通りを一度にゲーム出来るトリプル(ファイブ)マシンも点在する。スポーツブック内の左側には¢5の10プレーマシンも有った。注意しなければならないのは、同カジノ内の同一機種であってもマシンによって配当が違うということである。エレベーターやフロントなどの客が多い場所には低配当のマシンがあり、奥の方の寂しい場所には高配当があるという、如何にもといった配置であるので注意して頂きたい。
 ハイリミットコーナーには、$1〜$250までの各マシン(ビデオポーカー含む)がある。場所がちょっと寂しい所にあることもあり静かで落ち着いてプレー出来るのは嬉しい。$1マシンもあるので是非遊んでみてほしい。ここには、専用のスタッフがいるのでは払戻時にコイン切れになっても早く補充してくれるし、払い戻したコインも並ぶことなく両替出来るのもありがたい。更に、このコーナーの奥にはラウンジがあり、ゆったりしたソファーに座り簡単なスナックで休憩するのも息抜きには良いだろう。

◎ゲーミング◎
 フロントマネーの手続きも完了しカジノ内のレイアウトも大体把握したので、いよいよゲーム開始である。さて、今回はどうなることやら.....(^^)V
 先に、フロントマネーの経験がない方々のためにフロントマネーを利用した時の流れを詳しく説明しておこう。テーブルに座りプレーヤーズカードを出しディーラーに「マーカープリーズ!」と言う。すると、ディーラーが「ハウマッチ?」と聞いて来るので「ファイブハンドレッドダラーズ」と希望額を伝える。ディーラーは後ろにいるスタッフ(フロアパーソンやピットボス)にプレーヤーズカードとフロンマネーの額を伝える。それを受けたスタッフはモニター画面や電話でプレーヤーの残高を確認する。ベネチアンでは、フロントマネーしたプレーヤーは、パスポート等の写真とサインが写されたページが拡大画像で登録されており、スタッフがそれをモニターでプレーヤーを確認しているのである。また、サインも同様にチェックしている。そりゃそうだ、カードを拾った第三者がマーカーを受ける不正もあり得えるから。さて、こうやって残高と本人確認が終わるとスタッフがディーラーのところへ来てOKを出す。それを受けてディーラーは$500等のマーカー額が書かれた専用の小さなチップをテーブル隅に置き、ゲームチップをプレーヤーに渡すのである。これでプレーヤーはゲームを始めることが出来る。そしてプレーをしていると数分後にスタッフがマーカーの確認書を持ってくるので、マーカー額(出金額)を確認しサインをする。このサインは先に書いたようにモニターにて照合確認される。後はディーラーが何やら別紙に数ヶ所サインし、これで全て終了である。確認書は「借用証書」であり、プレーヤーが受け取る控え類は何もない。
 ちなみに、ゲーム終了後にマーカーで受けた分をディーラーに戻す場合は「マーカーダウン」と言えば処理してくれる。チップを渡すと、マーカーを受けた際にサインした確認書を戻してくるのでそれを受取ればよい。これは持っていても意味はないので持ち去ってもよいし、その場でバラバラに破り、ディーラーにゴミ箱に捨てるように頼むのも良いだろう。いずれにしても、借用証書であるので確実に自分で破り処分することをお忘れなく。フロントマネー精算時には、自分がサインしたこのマーカー確認書がカジノ側から提示され、その分を預けた額から差し引くか別途支払う事になる。そして、支払い後は全て返却される。借用証書だから当然である。
 フロントマネー(マーカープレイ)の方法はこれくらいにして、ゲームに話しを戻そう。まずは、ミニマム$25のBJテーブルから挑戦開始である。しかし、いとも簡単に$500分のチップが溶けて無くなる。う〜ん、嫌なスタートだ。今までもBJは勝ったイメージがあまりなく、長く遊べる事があるものどうも相性が悪い。基本となる戦略であるベーシックストラテジーは機内の愛読書でもあり毎回しっかり覚え実践しているのだが..... なんて下手なんだろう。いや勝負運がないのかもしれない、これだと致命傷だ。次に、ミニマム$10のルーレットへ移動しここでも「マーカープリーズ!」。$5チップでインサイドの4点張りや2点張りを中心に賭けるが小当たりがあるものの30分ほどで玉砕!手持ちのTCをキャッシャーで現金に換えビデオポーカーに移る。キャッシャー前に設置されている$1のトリプルプレーマシンはロイヤルフラッシュ(日本で一般的に言うロイヤルストレートフラッシュ)がプログレッシブジャックポット(積立方式)になっており配当が約$23000となっている。プログレッシブでない通常のこのマシンの配当は$4000だから美味しい。当然その分フルハウスとフラッシュの配当が各々1倍少ない(8/5マシン)マシンであるがロイヤルのジャックポット額は魅力だ。このマシンはマルチマシンでありポーカーの種類が5種類から選べるタイプとなっている。4カード(現地では4カードや3カードとは言わず4of Kindと表現する)の配当を増やし、その分2ペア等の配当を下げたボーナスポーカーや2をジョーカー(これも日本だけの表現で現地ではワイルドカードと呼ぶ)とするポーカーのデュースワイルドも選択可能だ。
 ここでビデオポーカーについて少々説明しよう。皆さんの中には、ビデオポーカーと聞くとテレビ特番の「警察24時」なんかでやっているゲーム喫茶のテーブル型ゲームマシンを思い浮かべる方もいるかもしれないが、あれは商売自体が不法なばかりでなくマシン設定によりカード出現率や次のカードを操作可能なイカサママシンである!しかし、ラスベガスのカジノにあるビデオポーカーマシンはカード出現率の設定(裏操作)は一切なく、単純な確率でランダムにカードを出現させており(実際にカードを使った場合と同じ)、ロイヤルのゲットも全くの夢ではないのが私をその気にさせる。また、ビデオポーカーはスロットマシンと異なり勝手にマシンが結果を決めるのでなく、プレーヤーがどのカードを残すかを選択する必要があるので最低限の基本的な戦略(ベーシックストラテジー)を覚える必要はあるだろう。
 では、全てのビデオポーカーがカジノ側の利益率は同じなのだろうか?答えはノーである。利益率(還元率)の調整は、カード操作を行うのでなく各役の配当を変えることにより行っているのである。従って同じ機種のビデオポーカーマシンであってもマシンにより配当が異なっており、各カジノや同じカジノ内であっても設置されている場所によって同機種でも配当が異なるのである。これには充分注意してほしい。しかし、配当は隠してあるのではなく、大きく表示してあるので注意深く比較すれば高配当のマシンを探すことは可能である。各カジノ内のどこに高配当マシンが設置されているか簡単な見分けは難しいが、おおむねいえるのはカジノ内の人の流れが多い中心的な場所にはほかっておいても客がつくので配当が悪いマシンが設置されており、目立たない場所にこそ高配当(高還元率)のマシンが設置されている。また確実に高配当マシンを探してプレーしたならば、カジノ内のバーカウンターに設置されいる場合が圧倒的に多いので探してみてほしい。通常カジノ内ならばドリンク類は運んでくれたカクテルガールにチップ(通常$1)を払うだけで無料であるが、バーカウンターではドリンクをカウンター内のスタッフに注文する必要があり有料(ソフトドリンクが約$2〜3)なので注意が必要である。この売上分をマシンの配当で還元しているのである。カジノ内では混雑してくると、なかなか思うようにドリンクオーダーが来なかったりして喉が乾くこともあるが、バーカウンターならば自分のペースで好きなドリンクが飲めるというメリットはあるだろう。有料だが。
 私が最近プレーするビデオポーカーマシンは$1マシンだが1ゲームで1ハンドに付きマックスの5枚賭けで3ハンドプレーなので1勝負15ドル必要だ。3ハンドって??と思っている方いると思うがトリプルプレーと呼ばれているもので、ゲームを始めるとカードが5枚1組配られ、そこから通常のようにホールドカード(残すカード)を選択しドローボタンを押す。ここまでは通常と同じである。すると、残したホールドカード以外のカードがチェンジされ、画面に3通り(3組)が表示され3通りの結果が出るのである。もし、最初から4カードやロイヤル(^^)が完成していれば3ハンドともに配当が得られることになる。同様にファイブプレーやテンプレーさらには50プレイ!なんというマシンも存在する。ベネチアンにも、スポーツブックコーナーの左脇に¢5の10プレーマシン(1ゲーム$2.5)、高額スロットマシンがあるハイリミットコーナー入口付近に$1のファイブプレーマシン(1ゲーム$25)が一般マシンに混ざって数台設置されていた。後者のマシンは、良く探さないと気が付きにくい。
 また話しが逸れてしまったので元に戻すことにしよう。このトリプルプレーマシンは1ゲーム$15なので$100紙幣を入れてスタートしても7ゲーム弱しか遊べないことになる。しかし、実際にはワンペア(J以上)やツーペアは頻繁に的中するので運が悪くても10〜20ゲームは遊べるのだが、慣れてくるとボタンを押すスピードも早くなるので10分もしない内に$100が消えていく。今回も簡単に$300負ける。
 ブラックジャック・ルーレット・ビデオポーカーと幸先悪いスタートだ。ここで気分転換に夕食へ行き戻ってくるが、相変わらず流れは悪く初日は$3500の負け。う〜ん、初日からこんなに負けると明日から資金配分を考慮せねばならず辛いスタートだ。7時頃就寝。

●2日目。今日は妻が楽しみにしているファッションアウトレットへ行く予定であるが、疲れもあり明日に延期し13時頃に起きルームサービスで軽く食事をする。家族は、ファションショーモールとフォーラムへショッピングへ行くので17時に部屋で待ち合わせし、私はカジノへ。
 さぁ頑張るぞという意気込みに反しBJで$500あっさりと負ける。どうもBJは相性が悪いというか下手なような気がする。ここで、逆転を狙ってハイリミットコーナーにある$5スロットに挑む。ベネチアンの$5マシンはマックス2枚賭けが多く、$5スロットを打つにはちょっと不安がある自分には精神的に助かる。さて、どの機種にしようかと見回す。以前同じ$1マシンで高配当をゲットし相性の良い「ダブル&トリプルダイヤモンド」が目に止まった。このマシンは、横長で楕円をしダブルやトリプルと書かれたワイルドシンボルが最高配当である。
 ワイルドシンボルとは、何にでも使えるトランプのジョーカーのようなものである。例えば「BAR+BAR+ワイルド」が出ればワイルドは何にでもなるから「BAR」が3枚揃ったことになる。もちろんワイルドの位置は問わないし「BAR+ワイルド+ワイルド」といったワイルドを2箇所含めていても構わない。また、ワイルドには、ダブル(×2)・トリプル(×3)・ファイブ(×5)などと表示されているものが最近は増えてきた。これらのマシンは、先ほど説明したようにワイルドを絡めて的中した場合には、その配当が2倍や3倍になるものである。ワイルドが2箇所ある場合には、それぞれを掛け合わせた配当になるのでダブルが2箇所なら更に倍の4倍となる。また、5タイムスや10タイムスといった5倍・10倍とう高配当ワイルドも出てきているから、2箇所ワイルドを絡めた場合は凄い配当となる。高配当の分、滅多に揃わないが。
 私が今回選んだ「ダブル&トリプルダイヤモンド」だが、このマシンのはワイルドを1箇所もしくは2箇所絡めた複合役が狙い目である。さっそく$100をマシンに入れるが、クレジットカウントは20にしかならない。当たり前なのだが寂しく不安になる。1プレー2枚掛けなので10ゲームしかプレー出来ないのかと思いながら「マックスベット」のボタンを叩く。いきなり、センターラインの一段下にワイルド(ダブル)が揃う。これは、このマシンの特徴であるのは知っており、決して惜しいなどと思ってはいけないのは知っているが$5マシンともなると「もしあと1個ずれていれば何ドルだったろうか」なんて考えてしまう自分が悲しい。そして、ハズレが続き最後の2クレジットで【トリプルBAR】+【トリプルダイヤモンド】+【トリプルダイヤモンド】が揃う!トリプルBARの配当は$300(60枚)なので、トリプルボーナス2枚で×3×3=$2700だ!ほとんど客がいないハイリミットコーナーでひとり小さく演歌歌手の様に拳を握りしめガッツポーズ!今思うと自分ってつくづく日本人だなぁと感じるが、ほっといてくれ(^_^;)。マシン上部の白いランプが点滅しアテンダントコールを知らせる。最近のマシンは、ジャックポットが出てもベルや音楽などは鳴らないのが主流であるが、こんな時はちょっと寂しいやら、恥ずかしいのでありがたいやら複雑な心境だ。スタッフが直ぐやって来て「コングラチュレーション!」と言いながら、私にIDを求めてくる。フロンマネー時にキャッシャーで受けておいたパスポートのコピーを差し出すと、ニコッと微笑みプレーヤーズカードを見せろと言う。以前にも他のカジノで$1200以上の課税配当は数回受けているがプレーヤーズカードの提示を求められるのは初めてだ。ベネチアンではそうしているのかと思いながらマシンからカードを抜き渡すと何やら無線で連絡を取り「キャッシュかフロントマネーか?」と聞いてくる。どうやら本当にフロントマネーしているか確認した結果、そう言っているのだろう。客が儲かった金を、少しでも自分のカジノで落としてほしいので全員にそう言うようにマニュアルで教育されているのかは不明であるが、こういったやり取りは初めてである。当然キャッシュを選択すると「しばらく待っていてくれ」と告げ去って行く。数分もすると現金を持ったスタッフと2人で戻って来て、例の如く私の手の平に「ワン・ツー...」と$100紙幣が積まれていく。30%の税金が差し引かれ$1890だ。そして、納税証明書を渡されたので、いつものように住所を書こうと左側の欄を見ると既に住所が印字されているではないか。プレーヤーズカードの会員データから引用したのだろう。ローマ字で長い住所を書かずにすむのは有り難いが、同時にカジノのコンピューターに配当を受けたのがデータ入力されて把握されていると思うと複雑な心境である。コンプには基本的に収支は影響しないと言われているが気になる。前回のお盆は、ラスベガスへ通い始めてはじめて納税することなく帰国した辛い想い出があったので、久しぶりの高額配当は嬉しい。何より初日から良いところがなかったので、これで流れが良い方に向かえばと願うが結果は如何に。
 さて、ちょっとした軍資金を手にしたので$5のフォイールオブフォーチュンに挑戦。このマシンはジャックポットがプログレッシブ方式になっており、約300万ドル(3億円)貯まっている。これは夢のまた夢の世界であるが、現実的な狙いはマシン上部にあるボーナスリールだ。これは右側のリールに「SPIN」と書かれたマークが止まると上部のボーナスリールが回転し盤目に表示された額(配当)が当たるものだ。ボーナスリールの最高は非課税ギリギリの$1195というのも妙に嬉しい。そんな事に期待しながら、マシンを回すがマックス3枚掛けでもあり消費も早くあっという間に$300負ける。ここで、ハイリミットコーナーを後にし、昨夜挑戦したプログレッシブのビデオポーカーへ行くが、これまた$200あっさり負ける。
 ルーレットへ移動するが、時間的にオープンしているテーブルが少なく思うように席が空かない。ルーレットを後ろで見ながら、ルーレット盤の数字配置パターンが書かれた紙を貰い、過去の出目やディーラーの投入方法などに一定の規則性がないかじっくり観察することにした。私は以前からルーレットの出る数字は本当にランダムで運のみなのか、俗に噂があるようにディーラーが狙ったところへ入れているのなのかを研究してみたかったのである。
 まず、第1に注目したのはディーラーが球を投げ入れるタイミングである。通常ディーラーが球を投げ入れる時の順序は、まず球を拾い上げ、そしてを盤を軽く手で回転させ、そして球を投げ入れる。盤目のどの位置から投げ入れるのか、そのタイミングに規則性がないかを注視してみた。例えば前回の出目が【00】であったとすると、そのディーラーは前回の出目である【00】がディーラーの正面(手元)に来た時に投入していた。また、テーブル全体から見た投入する場所は常に同じ、ちょっと意味が判らない方もいるかもしれないがディーラーが立っている位置に対して球を投げ入れる位置は一定という意味である。極端な話し、ディーラーが手を伸ばしてルーレット盤の反対側から投げたりしないのである。この投げ入れる方法ならば、出目に何らかの一定傾向がある可能性はある。
 次に注目したのは、投入する時の力(球の速度)である。球が落ちる位置はこれにより変わるから重要である。そこで、何回転しどの位置で落下するかを調べてみた。落下とは、盤は外側が高くなったバンク状(傾斜)になっており回転力を失った球は傾斜に沿って内側へ落下を始め、バンク中団に設置された菱長の突起(縦長と横長が交互に配置)に衝突し、少し先へ跳ねた後に直角に盤目へ落下する。その最初に突起物に当たる位置を調べてみた。例えば、ディーラー寄りで落下するとか、ディーラーの向かい側で落下するとか傾向を期待したが、投入する力が一定でないのか若干多く落ちる位置があるように思うものの極端な規則性はないようであった。しかし、投入した位置(前回の出目)と球が最初に菱長の突起に衝突する位置には、ちょっと片寄った傾向があるのが判った。同様に、菱長の突起に衝突した位置とその後数回跳ねて収まる盤目(出目)とも概ね一定の傾向があった。
 それを、数十分観察しルーレット盤寄りの席が空いたので、$300でバイインし$5チップに換え挑戦する。ルーレット盤のパターン表をテーブルに置き、予想する出目の前後2個の5箇所に狙いを絞り、インサイドの4点賭け、2点賭け、1点賭けで勝負をする。しかし、世の中甘くない。当たらない。カジノはそんなに甘いもんじゃない、無駄な努力をしたと後悔しながらも、どうせ山勘で運まかせで賭けるなら、この$300は自分の法則を信じようと思い続ける。チップが$100を切った頃に数回当たる。賭ける箇所を3〜5点に絞り賭けていれば、確率的にも5〜10回に1回は当たるのである。しかし、調子よく2〜4回に1回ペースで当たり、1点に3枚賭けも数回当たる。3枚賭けの場合の配当は、3枚×35倍=105枚=約5山(20枚/山)=$505である。この予想法は、ディーラーに依存する方法でもあるので気前よくチップを2枚($10)ほど渡す。その後も、当たり外れを繰り返しながら少しずつチップを増やしディーラーが持っている自分専用チップが全て手元へ来て(約240枚)、ブラックチップ($100)で配当を受けたりながら30分ほどプレーする。しかし、そこでディーラーが変わり様子を見ていると適当な位置から投げ込むタイプで、その規則性も通用しなくなくなりチップを減らしたので席を立つ。約$1500の儲けであった。この勝利は規則性を読みきってのものでなく、単なる運すなわち偶然だろうとは思うが、自分が信じた賭け方で儲かるのは気分爽快だ。競馬で万馬券を取った時と似ている。ギャンブルは結果が全てとは言うが、過程はなんであれ勝てば誇らしげになってしまう自分であった。
 約束の食事の時間でもあり部屋へ戻る。好調なので家族がいなければ食事も取らないところだが。そそくさと食事を済ませルーレットへ。このディーラーの投入癖は、は前回の出目は関係なく【0】か【00】がディーラー正面に向いた時を目印にし投入しているようだ。さらに投入する力が一定していない。通常ディーラーは仮に女性であってもスナップを強く利かせ投入するのが一般的だが、このディーラーは軽い感じでふわっと投げ入れるので落下タイミングはバラバラである。従って先ほどの規則性は通用せず1時間ほど粘るもチップを失い退散。
 気分転換にハイリミットコーナーへ行き$5のトリプルプレービデオポーカーに挑戦する。昨日からやってみたかったが予算配分を考え出来なかったマシンだ。マックス5枚賭け×3プレー=15枚=$75、$100でも1回しかプレー出来ない。カードの選択も慎重になるが、数分で$300いかれ、やっぱやるんじゃなかったと後悔しながら席を立つ。ベネチアンはこのハイリミットコーナー奥にラウンジのような箇所があるので、そこでソファーに座りドリンクを飲みながら暫し休憩。何をプレーすれば良いのかピンとこない。こんな時は部屋へ戻って寝れば良いのだが...。
 しかし、ギャンブラーの悲しい性で行動を再開。昨夜から狙っているキャッシャー前のプログレッスブビデオポーカーに挑戦するが、神は微笑まない。近くにある2デックのミニマム$50のフェースダウンBJに$500で挑む。このBJは、2組のカードを使い、ディーラーがカードを手に持ち裏を向けて配るタイプである。従って自分でカードに触れ計算しヒット&スタンドを選択する必要がある。ヒットの時のジャスチャーはカード先端をテーブル面に軽く触れる感じで手前に「おいでおいで」とし、スタンドの時はカードを伏せてチップの下に少し潜り込ませるようにする。ダブルダウンやスプリットの場合はカードを表に向けチップを出す。フェイスダウンで辛いのは、ローカードが続けてくると自分で暗算しなければならないのことである。このBJはディーラーと対戦しているという実感があり私は好きだ。また、ベネチアンの多くのBJテーブルがカードシャッフルは機械を使用している(ハイローラーテーブルも)。私が、今までメインにしていたミラージュやベラジオではこのシャッフルマシンは見掛けなかったので最初は雰囲気がなく安っぽいイメージがしたが、2デックのテーブルで多くのプレーヤー(4名ほど)でゲームをするとゲーム時間よりシャッフルしている時間の方が長いので、このマシンは有り難い。カジノ側もシャッフルによるゲームを中断する稼ぎのない無駄な時間も解消出来て効率がよくなる。さて、ゲームだが勝ち負けを適度に繰り返しながら少しずつチップが増えていく、「よしこのまま、このまま」と思っているとディーラーが替わり少し減るといった繰り返しだ。どうしてディーラーが替わると流れが悪くなるのか不思議だ。きりの良い倍の$1000になったところで席を立つ。
 このチップを持ってBJテーブルの直ぐ後ろにあるバカラルーム内にある誰も客がいないルーレットに挑むことにする。ミニマムチップ$25のミニマムベット$100だ。席につき$1000チップを差し出すとディーラーが責任者らしきスタッフを呼び、そのスタッフが微笑みながらディーラーの後ろに立つ。1対2の対決のようで凄いプレッシャーだ。さぁ大勝負の開始だ。1ラウンドKOだけは避けたいという逃げ腰の気持ちしか沸いてこない自分を奮い立たせる。$25チップが2山(1山20枚)渡される。$25チップは金額が書かれたグリーンチップではなく、金額が書いていないルーレット専用のレートを自分で決めるタイプのチップであり、$25という感覚がないのが怖い。ちなみにラスベガスでは、ルーレット専用チップを使用する際にそれぞれのチップレートを示すために、ディーラーはチップ1山(20枚)に対しての金額を書いたプラスチック板をチップ1枚と一緒にルーレット盤脇の専用チップケースに入れレートを明示する。例えば、1枚$1ならば20枚1山=$20なので20と書かれたプラスチックが重ねて置かれる。$5なら100である。そして、今回は500!である。
 今回挑むルーレットはシングルゼロタイプなのでパターンが良く判らないが、パターン表を見ながら例の予想を中心に賭けることにする。しかし、ここで問題が。いつもは複数のプレーヤーが同時に賭けており、他のプレーヤーがある程度賭けるとディーラーが球を投入するので、それを見極めてから自分は賭ければ良いのだが、ここでは自分ひとりなのでディーラーは投球せずに待っているのである。「後から賭けるから先に球を投げ入れてくれ」と言えば良いのだが、なんかせこいプレーヤーに見られそうなのと、そんな雰囲気ではない。仕方なく適当に4点賭けと2点賭けを混ぜながら8枚($200)ほど賭けて「OK」と合図をすると、ディーラーが球を投げ入れる。こんな事を数回繰り返し、ディーラーの投入癖を捜す。しかし、癖を見る間にも200ドル近いチップを賭けているので、小当たりが時々あるにしてもあっという間に$500近くを持っていかれる。オイオイ、このままでは癖を捜す前に破産してしまいそうだ。
 また、カジノ側はディーラーと後ろにピットボスの様な選任スタッフが静かに見ているからやりにくい。別にイカサマをするでもないが、私の一部始終を見張られているような気になってしまう(^_^;)。さて、このディーラーの投入方法は球を取り上げ、盤を軽く回し1周させ前回の出目位置付近で投入している。これは私が好きな規則性のある方法だ。また、投入スピードはスナップを目一杯利かせた一般的なやり方だ。さらに、数回観察していると投入位置が多少ばらついている様である。というより球を取り上げその手で盤目の仕切板を引っかけ回すのだが、その回転させる速度が通常テーブルより遅いようだ。ハイローラーテーブルで客が私ひとりなので上品にゆったりと回しているのか、そのディーラーの癖なのだろう。この癖を見つけるだけで簡単に$500も負けており、こりゃ自分がやるレートじゃないと痛感する。良く考えればスロットマシンでいえば$25スロットでプレーしているのに等しいではないか!こりゃしまった!さっさと退散したいが、数回プレーしただけで残りのチップを(約$500)チェンジする雰囲気じゃない。どうせ時間はたっぷりあるし、やめたところですることはない。こうなりゃ、席を立つのはチップがなくなった時と腹を決め、チップをどう増やすかに集中することにする。盤の回転が弱いのがどのような規則となって現れるか探るがバラツキが多く、探っている内に更にチップが減っていく。例の規則性を頼りに、次回出そうな位置(範囲)を盤全体の5分の1程度に絞り込み、その範囲内を中心を厚めに張っていく。特に近似した目が多いところへは厚めに賭け、賭け方は4点賭け・2点賭け・1点賭けを混ぜながら5箇所程度賭ける。その方法に変えてから、狙いと違った位置に落ちても偶然押さえていたりとか運よく当たったりしながら、チップがスタート時の40枚($1000)前後を行ったり来たりする。しかし、高額ベットの緊張感に耐えられない...。何度止めようと思ったか。しかし、ギャンブラーの悲しい習性で、少し当たると快感になりそんな気も薄れる。こんな心の葛藤を繰り返していると、1点2枚賭けしている目が的中する。3山半=70枚=$1750!スロットなら課税される額だ。手元にチップの山が増える。表情はクールを保つが、心の中ではピカチュウがでんぐり返りして踊っている...(^.^)。こんな時に素直に喜べない自分(日本人)が寂しい。気が付くといつものようにチップをディーラーに向けて2枚も投げていた。オイオイ、$50じゃねぇか!こりゃコンプ云々よりもチップを節約した方が確実だぞ。すると、又同じ目が出る!連チャンだ!ヤッホー!ルーレットの目がダブった時は妙に嬉しいものである。この状況ではチップ2枚も仕方ないが、前回と合わせ合計$100だぁ!目の前にチップの山が8山=$4000はあるではないか。う〜、どう考えたって止め時だろう... でも、止められない自分。その後、10ゲームほどプレーしただろうか。チップは、増えたり減ったりしながらも、2点張り3枚賭けがジャブのように的中しブラックチップやパープルチップ($500)で払い出される。ピーク時には$7000を超えたが金銭感覚マヒである。ここで、4・5回連続して外し丁度$5000になったところで、チップの山を軽くディーラー側へ差し出し終了の合図を送る。今まで手にした事がない$5000チップを期待したが、黄色い$1000チップが5枚渡される。ベネチアンの$1000チップは$500までのチップよりも直径が少し大きい。何とも疲れたが、私のカジノ歴の中で最も緊張した勝負であった。BJで$200〜300でプレーしたことは多くあるが、BJは2回に1回は勝つのが前提なので気にならないがルーレットは気持ちが違う。
 その後、$25のBJで$50〜$100ベット平均で打つが$500を簡単に負け退散。どこのカジノもそうだが、$1000チップを持ってテーブルに付くとピットボスが直ぐにやって来るものである。多くプレーをするゲストだと思われるようである。その後も$1スロットや$1ビデオポーカーで少し負け、午前6時になり2日目終了。初日の負けを取り返し、若干プラスに。ルーレットを終わってからは、抜け殻のように淡々とプレーし何をしていたか良く記憶にない自分であった。部屋へ戻りベッドにもぐるが気が高まり1時間ほど寝付かれなかった。朝7時頃就寝。

●3日目。今日はファッションアウトレットへ行く予定であり12時過ぎに起こされる。グランカフェで遅い朝食を取る。寝不足で食欲もなく、ラスベガスではどこへ行っても注文するクラムチャウダーにする。どこで食べてもクラムチャウダーは美味しいと再確認する。タクシーでファッションアウトレットへのシャトルが出るNYNYのノースエントランスへ行き、いつものようにカウンターへ行く。ここにはいつものように融通の利かないおばさん(お婆さん)がおり、予約の確認をし乗車券を受け取る。出発まで30分近くあるので、BJをするが$50ほど負ける。乗車時間になったのでシャトルバスに乗り込み、座るやいなや熟睡し目が覚めるとバスは既にファッションアウトレットに。3時前に到着し、帰りは5時50分発。バスの運転手が、「ファイブ、フィフティー!ファイブ、フィフティー!」と冗談交じりの声で連呼し帰りの時間を皆に覚えさせている。ラスベガス大全のフォーラムで最近知ったのだが、バスの出発予定時刻になっても買い物に夢中になり帰って来ない日本人が時々いるらしい。そんな時でもバスは無情にも定時に出発するようである。日本的感覚で待っていてくれるだろうなんて安易な考えでいると大変なことになる。最終便で置いていかれた方はどうやって帰って来るのだろうか?他人事ながら気になる。この滞在時間3時間は、買い物好きの方には短いと不評だが私には子供の面倒を見ながら過ごす3時間は地獄のような時間である。最初の頃は自分も買い物をしたり、それなりに有効に使っていたが、年に数回行くと買う物もなくなるし、全てが知った店ばかりで新鮮さがない。今回はそのうえ風邪気味で頭痛と発汗のなか長い3時間を過ごす。ほとんどの時間はベンチでダウンしていたが、横になると警備員が「ここで横になってはいけない」と注意されるので辛い3時間であった。長い3時間を我慢しNYNYへ戻る。妻達はNYNY内の中華料理チンチンで食事をするというので、ここで別れタクシーに乗り一足先にホテルへ戻る。余談だがシャトルバス着くノースエントランスからNYNYの正面タクシー乗場は遠い。
 部屋でダウンし食事も取らず2時間ほど寝ていると妻達が帰ってきた。私が寝ているのにビックリしたようである。と言うのも、当然カジノへ行っていると思ったらしい(^^ゞ)。日本なら更にそのまま朝まで寝るコンディションであったが、体調が戻ったようなのでカジノへ(体調は自己申告!)。昨夜ルーレットで儲けた$1000チップが手元にあるがポケットに入れても重く不用心なのでキャッシャーへ行き、$4000分をフロントマネーに追加入金する。さぁ、今日は何から遊ぼうかとカジノ内を見渡す。当然ながら好調なルーレットで例の作戦で連チャンを狙うが、投入位置が前回の出目に関係のないランダムなディーラーで全く勝てない。簡単に玉砕。少し離れたBJへ移るがこれも勝てず、再びルーレットへ戻るとシングルゼロのテーブルに黒山の人だかり。このテーブルは前夜プレーしたハイローラーコーナー内でなく通常テーブルに1台のみあるシングルゼロである。何事と思い何重にもなった人垣越しに見ると、$100チップが100枚入ったゲージ(ケース)を5段重ねで1山にし(1山=5万ドル=約500万円)、それを6山ほど並べプレーしている奴がいるではないか。3000万円だ。賭け方は、チップを数字が書かれたインサイド全ての目にベタベタと滅茶苦茶ベットするやり方だ。1点賭け・2点賭け・4点賭けを含め、1箇所に$100チップを最低20枚単位の山にしドンドン積み上げていく。全ての数字がチップに埋もれて全く見えない。その光景はチップの摩天楼といった表現を通り過ぎている。ゼロにも賭けているのでどの目が出ても絶対にどれかが当たるのであるが。それにしても1回に1000枚($10万=1000万円)は賭けている。こんなに賭けるならハイローラールームでやれよと思うが、きっとこいつは皆に見られる優越感に浸るのが快感なんだろう。実際見ている自分も多少マンネリ化していたので面白く歓迎である。と思いながら見ていると食事か何か知らないがチップを置いてどこかへ行ってしまった。すると直ぐに警備員が1名やって来てチップの前に立ち、このテーブルは奴が戻るまでクローズである(レート表示がプラベートに)。カジノで長くいると色々光景を目にするが、今回も貴重な経験をさせてもらった。
 さて、前夜に儲かっており懐に余裕が出ているので、例のプログレッシブ$1ビデオポーカー(トリプルプレイ)に挑むが$300程あっさりとやられる。結局このマシンには、その後も最終日まで数回挑むものの1回ダブルダブルボーナスで「3」の4カード(4 of kind)を引き$800を受け取っただけで通算$2000近く負けたと思う。プログレッシブが2万ドルというのに魅せられたわけだが、まんまとカジノの戦略にハマってしまったようだ。
 ビデオポーカーを後にし、調子が良いスロットハイリミットコーナーへ。いつもは$1スロットを多くプレーしているが、今回のベネチアンでは$1スロットは数回気まぐれにプレーはしたものの熱を入れてプレーはしなかった。唯一やったと記憶に残っているのがベネチアンオリジナルの還元率98%の$1プログレッシブ($1000〜)である。しかし、どうもこのマシンは単調で面白くなく$200が一瞬に消える。各カジノにオリジナル絵柄のスロットマシンは色々あるが、一番良く出ているのはMGMのライオンマークのやつではないだろうかと私は感じるが、みなさんはどうだろう。
 さて、ハイリミットコーナーでは以前ミラージュで$1マシンで3600枚を出した事があるトリプルキャッシュというスロットマシンに挑む。ただし今回は$1でなく$5マシンだ。このマシンの狙いは、一昨日に$2700をゲットしたトリプル(ダブル)ダイヤモンドと同じでワイルドを絡めた的中だ。しかし、そんなに女神が微笑むこともないのであったが、このマシンにしては珍しく小役が続きクレジットが80になる。$1スロットならば200になってもペイアウトボタンを押す事など考えもしないが、$5マシンなので$400だと思った瞬間にペイアウトボタンを押していた(^.^)。この$400を元手にトリプルプレイの$5ビデオポーカーに挑む。予算を考えるとなかなか手が出なかったマシンだ。1ゲーム=マックス5枚賭け×3ハンド(プレイ)=$75!、$400でも7ゲーム少々しかプレー出来ないマシンなのだ....。ワンペアやスリーカード(3 of kind)は揃うがオールスカが数回続きあえなく玉砕。昨日当てたダイヤモンドボーナスの$5スロットなどを転戦するが不調で$500負け、ハイリミットコーナーを後にする。
 ルーレットをやりたいが、今日は週末であり思うような希望の席が空かない。私の場合投入位置を見たいので盤寄りに座わりたいが空いていない。シングルゼロのテーブルはミニマムが$25であり空いているが、横で数ゲーム観察しているとディーラーは出目に関係なく適当に投げ入れるタイプであり躊躇したが他に空いている席もなく仕方なく席につく。適当に$5チップを張りながら様子を観察するがやはり法則性などなくチップも底をつき席を立つ。
 BJへと移るが確実にチップを失う。どれをやっても勝てないようなマイナス思考な気持ちになり、淡々とカジノ内の端の方にある$1ビデオポーカーを打っていると、隣りに30歳ほどの白人女性が座りプレーしながら何やら話し掛けてくる。片言ながらいろいろ話していると彼女のクレジットがなくなり、私に一緒にカジノ内のバーへ行ってビデオポーカーをしないかと誘われる。うっ、コールガールか!?と思うが普通の格好でもありゲームもプレーしているので?。う〜ん、何のお誘いだろうか?迷った。しかし、私のマシンはクレジットが250近くあることもあり、このままゲーム続けると言い断ると、その後もいろいろ話しをして来た。彼女は、既婚で子供が1人おりフェニックスから友達と週末を利用しやって来て、ベラジオに泊まっているらしい。BJが好きだが、ベラジオで負けたのでベネチアンに来たがここでも負けたという。そんな話しをしていると、私の部屋へ行きたいという。これで彼女の目的がはっきりとした(^^ゞ。「部屋には妻と子供が寝ている」と断ると彼女は困った顔で自分の部屋にこないかと誘う。あっそうか「NOと言えない日本人」という言葉が以前流行ったが、遠回しに断らずにはっきり「NO」と言わなきゃと思い、「NO」と言いこれ以上付きまとわれてもと思い$20を渡す。私の中の悪魔君がオイオイと叫んでいたが.....。今思うと私の語解力不足で彼女は違う事を話していたのかもしれない.... もしそうならば失礼な事をした。どこのカジノにもバー近くにはそれらしい女性が多くいるが、声を掛けられたのは初めてである。
 ここで気分転換に他のカジノへ行こうと思い、どこへ行こうか考える。あっそうだ、例のルーレットの規則性を頼りにルーレットで有名なモンテカルロだと思いモンテカルロへ場所を移す。さっそくルーレットに挑む。勿論モンテカルロでは有名なシングルゼロのテーブルだ。適当に賭けながら投入癖を探ろうと盤を観察するが何かベネチアンと違うような気がする。球が失速すると急激に内側の盤目に落ちてくるではないか。なんと、外周部分の傾斜がベネチアンより急なのである。そのせいか球が盤目に落下し当たった時にポンッポンッと大きく弾まずスッと収まる感じだ。ベネチアンでは最初に盤目に当たってから数回弾み約4分の3ほど先へ流れるのであるが。法則などを探すが、どうも一定していない。強いて言えば投入した付近に落ちるような傾向があるように思えるが。チップが増減しながら遊ぶが結局チップが無くなり席を立つ。BJもするがあっさり負ける。フードコートのハーゲンダッツでアイスクリームを食べる。30過ぎのオヤジがアイスクリームをひとりで深夜に食べているのも滑稽だろうなぁ、などと思いながらトラムに乗りベラジオへ移る。
 ベラジオへ入った瞬間から豪華な雰囲気が漂っている。ベネチアンはベラジオと同等の高級ホテルと自負しているが、とてもベラジオには及ばない。ベラジオには生花も豊富に飾られているが砂漠の中のラスベガスでは生花も高価であり経費も莫大だろう。ラスベガス大全にベラジオは1日に3億円もの経費が掛かっているらしいが、それも納得である。さて、以前ロイヤルフラッシュで$8000をゲットした縁起のいい$2ビデオポーカーを探すがカジノ内のマシン配置が変わっており$1ビデオポーカーになっていた。仕方なく$1ビデオポーカーをするが簡単に負けタクシーでベネチアンへ戻ることにする。ベラジオのエントランスから、パリスがオープンしてから初めてライトアップされたエッフェル塔や凱旋門を見たが、ここから見る噴水越しのパリスは一段と美しい。初めてラスベガスへ行かれる方に是非お勧めしたいポイント(レストラン)がある。ディナーをベラジオ内の中華料理レストランジャスミンで楽しんでもらいたい(予算$50/人)。ここジャスミンから見る噴水と背景のパリスは最高である。車中から美しいパリスを見ながらベネチアンへ向かうが、このタクシーのドライバーの運転が凄まじい。凄い勢いで加速し飛ばしていたかと思うと急ブレーキしながら2車線を一気に車線変更する凄まじい運転でベネチアンへ着く。「お帰りなさい!」と上手な日本語を話すイタリアンっぽいホテルスタッフにドアを開けられる。それにしても発音に違和感のない綺麗な日本語なので少し話しをしていると、彼は大阪のホテルに3年ほど居たらしい。「カジノは勝てないからほどほどに」と微笑む彼を後ろにしながらホテルへ入った。
 時間は午前2時を過ぎている、こんな時間なら客も多少減っているだろうと思いながらカジノエリアへ入って行くと、思ったよりも多くの客がいる。一体どこからこんなに多くの人間が集まってくるのだろう?これがラスベガスを支えているのであり、私もその一員であるし、これを読んでいるあなたも一員ではないでしょうか(笑)。ルーレットはクローズしているテーブルもあるが全体に客は少なく、オープンしているルーレットを順番に観察し、出目位置付近から投入している規則性のあるディーラーのいるテーブルに座る。もちろん一番盤よりの席だ。マーカー$500でゲームを始める。最初は、規則性を狙い掛けるも予測が的中せずにチップが減っていったが、途中から良く当たるようになる。そんなところでダブルゼロ1点張りに4枚賭けが的中したのをきっかけに、3回続けて1点張りが連チャンする。何か後ろに視線を感じるので見ると、いつのまにかプレーしているのは私一人になっており、ギャラリーが後ろでテーブルを遠巻きに見ている。その後も好調で、2回に1回ほどのペースで当たり続け$100ブラックチップが1山以上になってしまった(^.^)。静かに見ているギャラリーが気になるが、正直言って悦に入る。もう俺は天才じゃないかと思えてきた、完全に「ブ△が木に登っている」状態である(自爆)。しかし、いつまでも好調が続くはずもなく数回続けて外れるといつの間にかギャラリーもいなくなってしまった。その後も一進一退を繰り返しながら30分ほど遊び$2500でキャッシュアウト(チェンジ)し席を立つ。
 資金が出来たところで$5スロットのフォイールオブフォーチュンをやるが一瞬にして$300負ける。このマシンは1ゲーム3枚賭けなので消化が早い。みなさんもスロットマシンを選ぶ際に注意頂きたいのは、マシンのレート(これをデノミと呼ぶらしい)が$1マシンなのか$5マシンなのかは勿論気にされて台を選んでいると思うが、マックスベットでの金額も考慮してもらいたい。$1で3枚賭けならば$3、$5で2枚賭けなら$10であり、その差は3倍程度である。あと配当の違いであるが、例えば3枚賭けで最高$1000と2枚賭けで最高$1000では賭金$1当たりの配当は大きく違ってくる。ならば単純に2枚賭け$1000のマシンの方が元金が少なく済むので得と思いがちであるがそれは違う。期待値(出現率)もそれに比例しているからである。当然3枚賭けで$1000マシンの方がその出現率は良いのである。
 話しを戻すことにする、その後再度別のルーレットに挑戦するが女神は微笑まず、$4000ほどのチップを手にし部屋へ戻る。明日は、最終日なのでいつものように徹夜であり今日は熟睡しておきたい。朝6時ベッドに潜り込むが、今日も何故か寝付きが悪い。6時半就寝。

●4日目。12時起床。連日の疲れが溜まっているのか体が重い(体重じゃないよ)。ルームサービスで軽く食事を取る。妻達はベルツファクトリーへ行くというので夕方部屋で待ち合わせをし、チップをポケットに忍ばせカジノへ。$5スロット、$1スロット、$1ビデオポーカー、ルーレット、BJと転戦するが夕方までにあっさりと手元のチップ$4000を負ける。う〜ん、今回は勝って帰れると思ったが懐が暖かくなりいい気になったのが裏目になった。どうも昼は調子が悪い。
 夕食を済ませパリスを見学してくるが、私は好きになれない雰囲気だ。一言で表現すれば狭い。パリスを後にし、ベビーカーを押しながらストリップ沿いに帰って来るが、フラミンゴヒルトンからインペリアパレス付近の歩道は人も多くラスベガスらしい雰囲気があって好きだ。
 ベネチアンに戻り朝まで最後の挑戦開始。ラスベガスに来ると、毎日「あと何日」と思いながら日々が過ぎていき最終日前夜になると何か寂しい思いになるのは私だけだろうか?子供の頃、夏休み最後の日でもこんなに寂しくなかったと思うのだが。さて、まずルーレットに挑むが土曜の夜でもあり盤寄りの席をゲットするだけで一苦労である。そこに座ったのは良いが、プレーヤーが多すぎて横に押しやられる格好で、数字の後半の目には手が届かず思ったように賭けられない。ディーラーにチップを渡し希望の数字に張るように頼むが、発音が難しくなかなか通じないし...。ちょこちょこ遊べたがチップがなくなり退席。
 ハイリミットコーナーへ行き$5のフォイールオブフォーチュンに再度挑む。$200入れたところで「SPIN」が止まり上部リールのボーナスゲームに。$5マシンなので配当額で表示されており最高は$1195(非課税ギリギリ)だが、倍率にすると240倍であるので可能性はある。$1マシンの$1000はお目に掛かったことはないが、240倍なら...。しかし女神は微笑まず$100に(20倍)。すると続けて「SPIN」が止まる。時々あるパターンだ。こういった時は次は当分「SPIN」が来ないのでこれでマシンを代わろうと思いながら上部リールを見ていると何と「$1195」に止まる!なんか妙に嬉しい。さっそくスタッフが来て「ノータックス何とか〜」と言われながら「ちょっと待っていて」といい去っていく。その間に横にある$5スロットの「ボーナス20」というマシンでプレーする。このマシンはセンターに黄緑色の文字で書かれた絵柄「ボーナス20」が3枚揃うとボーナススピンとなり「ボーナス20」が揃う度に20枚が払い戻される。そのボーナススピンは、ランダムに1回から最高10回連チャンするようだ。すると「ボーナス20」が3枚揃いボーナスゲームに。それもなんと9回連チャンし180枚=$800となる。さっそくペイアウトボタンを押しアテンダントペイ状態に。フォイールオブフォーチュンの配当をスタッフが持って来たのでハンドペイで配当を受け、こっちもハンドペイだと言うと「コングラチュレーション」の大合唱。思わず$20づつチップを払う。思わぬ配当を手にしたが、ハイリミットコーナーで$5スロットと$5ビデオポーカーで$500ほど負けここを後にする。$10マシンもやって見たかったが、今回はちょっと手が出なかった。
 さて、昼負けた分を少し取り戻したところでバカラルーム内の先日大儲けした$25(ミニマム$100)ルーレットに挑む。このテーブルは私が滞在している4日間に他の誰かがプレーしているのを一度も見なかった。$1000を$25チップ2山(40枚)にチェンジし、パターン表をポケットから出しゆっくりと予想する。前回は緊張のあまり冷静に考えられなかったが、慣れてきたのか今回は自分のペースだ。最初は自分の好きな数字に4、5点張りに適当に賭け様子を見る。全然当たらない。投入位置は法則性のある前回の出目からであるが、どうも予想が当たらない。あっという間にチップが1山なくなり、更に外れが続きついにチップが無くなる。う〜ん、一瞬だ。フォイールオブフォーチュンの儲けが....。あっそうだ$5スロットのボーナス20の儲けがあるではないか!と思う間もなく$1000を出していた。チップはピンク!と色を変えさせ再挑戦開始。ここまで来たら自分の予想法を信じるしかない。大きく狙うのは少し控え4点張り(9倍)に5枚を賭ける。これが数回に1回ずつ調子良くあたり(1回当たると2山来る)$2000ほどになる。気持ちの中で、今換えれば元だという天使・どうせ負けを覚悟で勝負したんだろぅという悪魔とが葛藤するがプレーを続行。そんなプレーをしていると、1245の4点張り5枚賭けと自分の予想を信じ4に1点張り2枚で賭けた時に4をゲット!4点張り5枚=40枚、1点張り3枚=70枚の合計110枚=$2750!うっほほ〜い!しかし外見はク−ルに。$500のパープルチップ4枚とピンクチップで配当を受ける。すると再び4!さすがに両手上げて天を見上げた。ディーラーも後ろのボスも喜んでいる。手元のチップが$6000を超えている。しかし、止められない。もう行く所まで行くっきゃないだろう。ここで大きく張ってはいけないと自分を落ち着かせ、賭ける枚数は変えずに自分の予想中心に続ける。結局このテーブルではそれから1時間近くもプレーした。ハイローラーのテーブルはディーラーが代わらないみたいだ。成績は、$4000〜7000を行ったり来たりで最後は$4500でチェンジした。緊張感は無くなったものの、こんなレートに慣れてしまった自分が怖い。しかし、コンプにはかなり貢献したと思う。
 それからカジノ内を転々としながら遊ぶが、好調のルーレットも勝ったり負けたりで朝4時になる。時間的にもそろそろラストである。最後に選んだゲームは、バカラルーム内のハンドペイBJである。レートは深夜でもありミニマム$100になっておりこれに決め席につく。隣りには若い日本人男性、その隣りには日本語を結構話せる東南アジア系の男性。彼らとも会話が弾み楽しい雰囲気だ。日本人男性は$500平均で賭けているがピリピリもしていないし、ディーラー6に対し12でもヒットしたりハチャメチャなところもあるが明るく場を盛り上げている。こういったテーブルは楽しいものだ。結局$1000でバイインして帰国の準備をせねばならない5時過ぎになり手元に$900残っていたので全てを「ラストゲーム」と宣言しベットしたらあっさり勝ち$1800を手にし引き上げる。これで今回のラスベガス終了だ。

◎チェックアウト◎
 部屋へ戻り家族全員の分の荷造りするが、こいつら一体何を買って来たんじゃというくらい荷物が増えている。何とかスーツケースに納め、ルームサービスで朝食を済ませ7時前にロビーへ。まず、キャッシャーへ行きフロントマネーの精算だ。今回は運良く若干プラスであったので当初に預けたトラベラーズチェック等の返却を受け、プラス分をドルキャシュで受け取り完了。次は部屋代等の清算をしにフロント(レジストレーション)へ。朝8時以降ならカジノゲスト用のVIPルームが開いておりそこで清算出来るらしいが今回は朝早いので通常のフロントデスクで清算する。コンプ関係は前夜にジャパニーズマーケティングホスト(日本人)に頼んでおいたので請求明細書を受け確認するだけである。すると、全宿泊代+食事代(レストラン・ルームサービス共)が全てコンプされており請求されていない。請求明細書に記入されていた請求は、電話代・食事のチップ代・クリーニング代・冷蔵庫飲物代のみで$100強であったので、ちゃんと全てコンプされたなと確認し了解する。ミラージュやベラジオでは、事前にコンプ交渉してからフロントへ行くとコンプされる筈の宿泊代等が含まれておりカジノ担当者へ連絡してもらいやっとの思いでコンプを受けるのが常なので、何か拍子抜けだった。これが当たり前なのだが。それと、後から思ったのはルームサービスがコンプされているのに冷蔵庫のドリンクが自己負担なのはちょっと不思議だったが細かい事は良しとしよう。
 今回は時間もなくスロット等マシン系の最終的なポイント数も知らないが、母親が毎晩6時間ほど¢25ビデオポーカーを打ち続けていたこともあり(同じ私のカードに合算)、きっと4000ポイント以上はある筈であるので次回キャッシュバックを受けることにした。今滞在の全ゲーム収支を計算すると、フロントマネー以外に持参したトラベラーズチェックやドルキャシュもあり、約マイナス$200であった。キャッシュバックを受ければ、ほぼプラスマイナスゼロであっただろう。偶然とはいえあまりにも見事な収支である。この旅行記を読まれたみなさんは、私は今回は儲かったんじゃないのと思われるかもしれないが、負けたゲームは記憶に薄く単に書いていないだけであるので御容赦願いたい(笑)。

◎帰国の途に付く◎
 気分良く空港へ向かうべくエントランスへ出ると、タクシー乗り場の横に黒塗りのホテル名が入ったリムジンがドライバーと共に待っていた。ついにハイローラーになったかと嬉しいような恥ずかしい思いで空港へ向かう。日曜の朝だが空港はいつものように送迎車で大渋滞だ。出発レベルは駐停車の車達で滅茶苦茶になっているなか、中央車線にリムジンが停まりドアが開けられる。さっそうと降りる。そのままターミナル前の歩道で待てばドライバーがバッゲージを運んでくるのであるが、どうもいつもの癖でトランクまでバッゲージを受け取りに行ってしまう。チップを$10渡すとリムジンが去っていった。実は、このドライバーには数分後に再会することになるのだ。助手席に載せたベビーカーを受け取っていないのに子供の声で気づきリムジンを追い掛けるがもういない。子供もすでに4歳で国内ではベビーカーも使わないので、最悪ベネチアンに預けておけば良いかと思いながら、非常時のために携帯電話を借り持参しているので一応ホテルへ連絡しようとしているとリムジンが戻って来た。ベビーカーを無事受け取る。
 さて、ここからがまた長い1日の始まりであった。何とかベビーカーを受け取りユナイテッド航空のチェクインカウンターへ。名古屋までバッゲージをスルーするように処理してもらい、トラムに乗りボーディングゲートであるDゲートへ向かう。モニターで出発ゲートと出発時間を再確認すると40分程のディレイと表示されている。正月にサウスウエスト航空のディレイに遭遇し帰国が2日延びた苦い経験があるので、最近は3時間近く乗り継ぎ時間を設定しているし、霧によるディレイが頻発しているサンフランシスコをあえて避けロサンゼルス経由にしているので何とかなるだろう。ロス=ラスベガス間のユナイテッドはシャトル便で同一機材が折り返し運行しているのだが、ゲートへ行ってみると私達が乗るはずのロスからの機材がまだ着いていない。再度ゲート脇のモニターで到着予定便から私達が乗る折り返し便を探し確認すると到着は1時間以上遅れで時間未定と表示されている。これはまずい!こんな時に一番情報が早いのは搭乗口付近にいる日本人ツアーの現地コンダクターだ。彼らに聞くと私達が乗る機材はマシントラブルで未だロスを発っていないらしい。これでは国際線のJALに乗り継げないので、ゲート脇のユナイテッド航空カウンターへ行き定刻予定の次の便へ振替を依頼するが満席でスタンバイ状態だという。こんな時のためにチケットは融通の利くノーマルYなのだが、他便振替が可能なチケットであっても空席がないのでは何ともならない。スタンバイとなるとユナイテッドの上級会員が優先されるだろうし、私達は家族4名なのでかなり歩が悪い。
 そんな不安のなか待っていると、ロスから国際線乗継便利用者で国際線もユナイテッドを利用する方だけが呼び出され、日本人(ほとんどツアー客)は優先振替され搭乗していった。私達は乗れなかった。このユナイテッド便がゲートから離れるのを寂しく見ていた。タイムリミットで私達は予定便(JAL)に乗り継げない事が確定した瞬間でもあった。また良い勉強をした。確実に乗り継ぐためには、チェックインする前にモニターなどでディレイしていないかをチェックし、もし不安があれば先に他便(他社含む)へ振替し、乗れる飛行機にいち早く乗ってしまう事である。
 さっそくロスのJALカウンターへ電話連絡し事情説明し振替を相談するが、連休最終日で全便満席でありキャンセル待ちでも家族4名は辛いとの返事。さらに悪いことに今回は私を含め2名はマイレージを使った無料航空券で来ているのだから無理に等しい。相談した結果、翌日のサンフランシスコ発の便に運良く無料航空券を使った予約クラスにも空きがあるのがわかり振替を行う。これは運が良かった。
 そこで急遽、ロス行きを中止しサンフランシスコへ向かい1泊することにする。まず、ユナイテッドのラスベガス空港カウンターへ行き片言英語で事情を説明し、次のサンフランシスコ行きにチケット振替と延泊に関わる費用を請求する。しかし、サンフランシスコ便は夜まで空席がないし、ホテル代等は出せないと言う。「それはおかしい!」と私が必死に交渉すると困り果てたカウンタースタッフがユナイテッドの日本語通訳へ電話を入れそこを通じて交渉する。結論は、予定通りロスへ行くならロスでの宿泊代+食事代等を保証するが、違う目的地であるサンフランシスコへ行くなら一切保証出来ないという。更に本来ならロスとサンフランシスコの料金差額も必要となるというではないか。私も前夜から徹夜で疲れ果てているし、子供のことを考えるとこれ以上交渉する気力も薄れ、約1時間後の次のサンフランシスコ便に無償振替するという条件でボーディングチケットを受け納得する。先ほどの夜まで満席だというのは何だったんだと思いながら。ロスへ行くはずのバッゲージもタグを見せ特徴を説明しサンフランシスコ便への積み替えと、サンフランシスコでピックアップ出来るように変更依頼する。
 疲れた体でサンフランシスコへ着くと、バッゲージが1個出てこない!バッゲージクレーム内で調査依頼手続きをしホテルへ移動することにする。ホテルは全く予定もなにもないがサンフランシスコ空港内のJALカウンターも既に閉まっているので、とりあえずサンフランシスコ市内のホテルニッコーへタクシーで移動する。ここなら日本語も通じるので何とかなるだろうとの考えである。フロントで交渉すると、狭いながらも2室確保出来た。早い夕食を取りベッドへ入ると朝まで熟睡。翌日のサンフランシスコから日本への帰りの機内は前夜熟睡してしまった事もあり長い11時間であった。帰りに熟睡しなかったのが久しぶりであった。最後の最後に一気に疲れたラスベガス旅行であった。
 サンフランシスコ空港で再度バッゲージを探すが着いていない。結局、名古屋へも着いておらずバッゲージロストの手続きをすると3日後に自宅へ届いた。幸いバッグは無事であった。

◎おまけ◎
 10月下旬にソウルのウォーカーヒルへ行く機会があったので、そのレポートを。
 ウォーカーヒルへ来るのは2回目であるが私は好きになれずにいた。今回久しぶりに来たがやはり同じだ。ビデオポーカーは設置されているがラスベガスから思うと詐欺のような配当である。これから察するにスロットマシンも同様の設定であることは容易に想像出来る。さて、一番興味があったのはルーレットである。ここのルーレットは全てダブルゼロタイプでラスベガスと異なるのはルーレット盤を挟んで両側に賭けるテーブルがあることだ。当然ディーラーはそれぞれに付き、投入は数回ごとに交替で行っていた。盤はモンテカルロにあったように勾配が急なタイプで、尚かつ盤目と盤目の仕切板が高いような気がした。さて、投入方法だが全くのランダムである。ランダムというよりは適当といった表現が適切だろう。さらに盤を回転させる速度に至っては滅茶苦茶である。実際に遭遇したケース(ディーラー)は、前回の惰性で微かに回っている盤から球を拾い上げ盤を回転(加速)させることなく投入したのには驚いた。球が落下する時に盤は既にほとんど停止していた!盤の回転速度については全般に遅いようである。それと盤目の仕切板が高いことも相まって球が落下すると弾むこともなくパスッと収まる場合が多かった。また、殆どのディーラーが球を投入する時はプレーヤーがベットしているテーブルを見ながら投げ入れているのであるから、投入位置など適当そのものである。
 500,000ウオン(約5万円)ほどプレーしたが全く歯が立たない。ディーラーから日本語で話し掛けられるとどうも拍子抜けだ。それとラスベガスのように手でテーブルのうえを横切るようにして「ノーモアベット」と宣言するのではなく、ベルを「チンッ」と鳴らすのは味気ない。あと最悪なのは、1点張りなどで大きく当たった客に対してチップを請求するのである!それも少ないともっとくれと言うではないか!とても雰囲気を楽しむという感じではない。朝まで遊ぼうと思い行ったのだが1時間少々で切り上げてホテルへ帰った。

◎最後に◎
 今回は、初めてのベネチアン滞在・フロントマネーなど色々勉強になったラスベガスでありました。乱文そして長文な私の旅行記を最後まで読んで頂きましてありがとうございました。いつか、みなさんとラスベガスでお逢い出来ればと思っております。何かラスベガスで知りたいことがあればお気軽にメール下さい。また、旅行記を読まれた感想もメール頂けると次回の励みとなり嬉しいです。
 最後に、私の旅行記をいつも掲載頂いているまさしさんに心からお礼申し上げます。ありがとう。

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