takaboさんのラスベガス旅行記
(2003年10月19日〜10月25日)

出国までの準備
1) 日程
 1週間の休暇が取れることになりました。受験生の子供と家内を残して、2年ぶり3回目のラスベガス旅行に一人で出かけることを計画しました。前2回はツアーでしたが今回は個人手配にしました。8月は日本人の旅行シーズン、9月は9.11を、11月はComdexという大きなイベントがあるので避けたかったこと、それから前回10月の旅行で気候がよく過ごしやすかったことから10月に決めました。3回目の「O」とセリーヌ・ディオンの「A New Day」を見たいのでこの両方が休演でない週。飛行機はJALの直行便が譲れません。JALである理由はマイルがたまっていること、直行便が譲れないのは1回目の時、飛行機到着遅れのために乗り継ぎに遅れて、ロスで10時間待たされた苦い経験があるからです。ホテルは1回目に利用してファンになったベラージオにしました。

2) 手配
 チケット確保が困難な「O」と「A New Day」を早く押さえなければなりません。「O」は90日前からの購入となります。「A New Day」はインターネットのチケットマスターというサイトで扱っているのですが、90日以上前でも可能だったので、まずこれを購入しました。ステージに近い場所が取れました。$150と手数料$13.5がかかります。「O」は今回ベラージオに宿泊しコンシェルジェを通してよい席を得るという作戦のため、まずベラージオの宿泊を押さえました。約3ヶ月前の時点で希望である「レイクサイド禁煙部屋」を5連泊確保できました。ちなみに10月は人気のある季節なので、宿泊料は高め($304)ですが2ヶ月前にはもうスイートしかなく、1ヶ月前では満室になっていました。さすが人気ホテルです。因みに同時期のベラージオの隣のボードウォークホテルでは1泊$50くらいで、そもそもラスベガスは宿泊が安い所とされていますので、ベラージオの値段は破格であると言えましょう。
 ベラージオからの予約確認メールに「ショーやレストランなどの要望は早めにコンシェルジェにどうぞ」とあり、電話番号が記されていましたのでさっそく電話しました(16時間の時差を考慮して電話します。たとえばサマータイムの期間は日本の夜中の1時はラスベガスの前日の朝9時)。しかしこの時点ではまだ90日以上あり、コンシェルジェを通しても90日という期限が守られるということが分かりました。期日内に再度電話してホテル客用に確保されているSection 102を取ってもらいました。$125。まだ座席番号までは不明だが早めの予約なのでよい席であると言われました。最高の位置であるSection 103は上得意様であるカジノゲスト用の席なので取れませんでした。ついでに人気レストランの「ピカソ」も予約してもらいました。
 多くのショーを見る旅行にしたかったので、8月から新たに始まったシルク・ド・ソレイユの新しいショー「Zumanity」と定番のマジックショー「ランス・バートン」をネットで取りました。上品なストリップで評判の「ラ・ファーム」は現地に行った都合で考えることにしました。ラスベガスには他にも「シーグフリード&ロイ」や「ミスティア」など優れたショーがありますが、すでに見ているのでやめました(「O」は3回目ですがこれは例外です)。この時はまだロイが虎に襲われてショーが無期中止になるなんて思ってもみませんでしたが。
 自然の観光を一つ加えようと思い、グランドキャニオンは経験があるので、「ラスベガス大全」で見つけたモニュメント・バレーのツアーを申し込みました。モニュメントバレーはグランドキャニオンよりも遠方にあるため今まで手ごろなツアーがなかったのですが、これはVISION航空が新たにはじめた画期的な日帰りツアーです。$318。
 飛行機はエコノミーをJAL悟空で取ってビジネスにアップグレードする作戦としました。しかし10月の悟空がなかなか発表にならないのに業を煮やしてJALに問い合わせたところ発表前でも席を確保できるとのこと。さっそく確保しました。その後アップグレードしました。名古屋から成田までは飛行機のほうが安くて早いのですが、成田での待ち時間が6時間も生じてしまうことと、万が一の事故の恐怖は列車の方が少ないことから今回は新幹線と成田ライナーにしました。
 その他、ベガスのホテルからインターネットに接続するためにiBookでAOLの海外ローミングをテストし、ラスベガスのアクセスサイトに設定しておきました。
 現地での食事や買い物はクレジットカードでできますが、タクシーやチップ、そしてカジノでは現金が要りますので今までの手持ちのドルとトラベラーズチェックに加えて更にトラベラーズチェックを追加購入しておきました。トラベラーズチェックはカジノのキャッシャーで24時間手数料無しでドルに交換できるので、カジノのあるラスベガスでは特に便利です。
 これで準備万端です。

Day 1
【Entry, Will Call, Helicopter, Bike Taxi, La Femme】

 フットワーク優先で預け入れ荷物を無くし、機内持込ぎりぎり可能サイズのバッグに荷物を詰め込むと名古屋からのぞみで品川へ、品川から成田ライナーでターミナル2へ。ジャスト3時間。JALのビジネス用カウンターでタイムレスにチェックイン。出国検査ではiBookを取り出して再検査となりました。今やパソコンを取り出しての再検査はどこの空港でも同じようです。サクラ・ラウンジで無料のビールやワインを飲みながらインターネットに接続して過ごしました。ファーストクラスの設定がなかったのでビジネスでもファーストの席でした。広いです。スリッパとアイマスクがついてます。食事はまあまあ。シートはフルフラットになります。それでも眠れませんでしたが。
 9時間ジャスト、朝9時にMacCarran国際空港ターミナル2に着きました。ターミナル2は小さくて地味ですが出入国に時間がかからないのはよいです。Immigrationでは出入国カードを出し出国カードはパスポートにホッチキスされ(これをなくすと出られません)、お決まりの質問「何日いるの?」を聞かれるだけでスムーズに入国(しかし出入国審査官はどうしてどこの国でもあんなに無愛想なんでしょうね)。今回は機内持ち込み荷物だけにしたのでBaggage Claimがありません。すぐにCustomsに税関カードを出して空港を出ました。

 雲一つない青空。彼方にピラミッドやスフィンクスと立ち並ぶホテルが見えます。ここで「また来ましたよ」という感慨にしばし耽るわけです。Taxiが並んでいるのでこれに乗ります。20%くらいのチップ入れて$15くらい。「後の座席でもシートベルトをすること」「右の扉から出ること」「降りたら自分でドアを閉めること」が日本と違いますので注意しなければいけません。
 ベラージオの豪華な回転ドアから入るとまず天井のベネチアンガラスで作られた色とりどりの花の照明が目に飛び込んできます。ぼんやりと黄金色に明るいフロア、行き交うたくさんのトラベラー、深呼吸するとほんのりと満ちるフローラルの芳香・・・懐かしい。インターネットの予約時に印刷したConfirmationを提出してチェックイン可能かどうか聞きました。にこやかで元気そうな典型的アメリカ白人のレディです。部屋が準備できるようでアーリーチェックインできました。「O」と「Piccaso」の予約確認のためにコンシェルジェデスクに寄りました。それから花の匂いに誘われるように、ロビーに隣接するベラージオ名所のガーデンに行きました。植物園は秋の装い。水車小屋も作られていました。そこかしこでシャッターが切られています。
 2年前のカジノカードはもう期限切れなので、カジノのプレイヤーズクラブでカードを作りました。最近ベラージオなどのMGMミラージュグループはプレイヤーズクラブカードを統一したのでグループのホテルでは共通してポイントが貯められることになりました。
 「O」シアターに行きました。チケットカウンターでWill Call、つまりConfirmationの紙とパスポート、購入に使用したクレジットカードを出して「O」と「Zumanity」のチケットを受け取りました。隣のシルク・ド・ソレイユ・ショップに立ち寄りました。ショーの後はごった返すのでゆっくり見れませんが日中は空いています。気さくなおばちゃんが話しかけてきます。「僕はオーが好きで今まで2回ました」「その気持ち分かるわ」そんな会話。「O」のキーホルダーを買いました。
 エレベーターホールの手前では赤いスーツを着た係員がルーム・キーをチェックします。ベラージオのキーは以前は金属製の鍵の形をした電子キーでしたが今はカードキーです。意匠の点では劣りますが携帯に便利です。22階の部屋にはでーんとキングサイズベッドが。シャワールームと浴槽のある広い大理石貼りの洗面所。窓からはコモ湖とパリスのエッフェル塔、はるか向こうには砂漠が望めます。朝の噴水管理の船が小さく見えます。そしてまもなくアンドレア・ボッチェリとサラ・ブライトマンの美声が響き渡る「Time to say goodbye」のはじまりです。窓の前に座り込み、しばし歓迎の噴水ショーに魅入ります。
 昼食のためにベラージオの「Noodles」に行きました。エビがたっぷり入ったワンタン麺、はんぺんのような前菜とオレンジジュースとチップで$25くらい。日本人の味覚にも合った味でした。店員はアジア系。大衆的な雰囲気の店です。
 飛行機では眠れなかったので昼寝をして夜7時から行動開始としました。夢のような美しさのベラージオ湖畔からパリスのエッフェル塔とアドバルーンのモニュメントまでの明かり。これぞラスベガスの夜景ですね。
 モンテカルロとベラージオの間にある「Las Vegasヘリコプター社」の夜景観光しました。ストリップにあるので歩いて行ける、予約なしですぐ乗れるこが魅力のヘリ観光です。$79。白人夫婦と中国人男性2人とご一緒しました。サンフランシスコに住んでいるという話好きのチャイニーズ氏に「日本人?一人?仕事じゃないの?」と不思議がられました。揺れないヘリコプターでストリップ上空をゆっくり一周しておしまい。さすがに夜景はきれいですけど、10分くらいと時間が短いので少しもの足りません。
 ベラージオの夜の噴水を見ながら、シーザーズパレスに行き、コロッセウムのチケット売場でセリーヌディオンのチケットを受け取りました。隣接するショップでは、ショーのカタログ、CD、香水、アクセサリー、衣服など様々なセリーヌディオンブランドの品々が揃っています。その後ミラージュで古くからの名所の一つ、火山の爆発を見物しました。
 2年前の訪問時には無くて今回よく目にする物の一つは、大通りを自動車に負けじと走る「自転車タクシー」です。自転車の後ろに荷車が付いており、そのベンチに4人くらいまでのお客が座ることができます。人力車の自転車版ですね。さっそくミラージュからMGMまで乗ってみることにしました。$10とチップだそうです。自動車の間をすいすい行きます。まあ日の暮れた夜で小柄な東洋人が一人だから楽だろうけど、大柄なアメリカ人を複数乗せた昼間は大変でしょうね。
 MGMで「ラ・ファーム」の当日券を買いました。$59。しばらくスロットで時間をつぶして10時半からのショーを観ました。このショーはフランスで50年以上の歴史がある有名なストリップショー「クレイジーホース」をそのままラスベガスに輸入したものです。美しい裸体には猥褻さはありませんね。ほとんど伝統芸能に近い。席はテーブル席です。端っこのリミッティドビュー(舞台に一部見えない部分がある)でしたので眺めは不満でした。パンフレット付きなのは嬉しい。特製カクテル「ラ・ファーム・パンチ」を注文しました。$9。確かにパンチのきいた一品です。ショーが終わった12時ころはまだMGMのカジノはロックグループのコンサートで盛り上がっていました。
 ぶらぶら歩いてベラージオに向かう途中、ボードウォークとベラージオの間で、お客の多いホットドック屋を見かけたので一つ買って帰りました。やはり美味しかったです。皆さんも是非どうぞ。ベラージオのカジノでは、ビデオポーカーで少々儲けてから部屋に帰って寝ました。

Day 2
【Star Treck, Nobu】

 今朝は早起きでした。窓の外には(1/2サイズの)エッフェル塔。その向こうの砂漠の稜線から太陽が昇ります。まるで夏の日差し。ベラージオのプールでは10月なのにたくさんの人が泳いでいます。プールサイドの「Cafe Gelato」で木の実のパイとコーヒーで朝食($7)。それからビデオポーカーで少し稼いでから、モンテカルロまで歩いていきます。さすが砂漠の町。10月なのに日焼けします。サングラスは欠かせません。でも風が涼しいのでエアコンの風を浴びながら真夏に散歩している感じ。
 モンテカルロのカジノにあるチケットブースでランスバートンのチケットを受け取りました。それからタクシーでラスベガスヒルトンまで、チップ込みで$15。ラスベガスヒルトンは賑やかな通り(ストリップ)からは少し離れているのですが、わざわざ出かけるわけは、そこに「Star Trek」のアトラクションがあるからなのです。僕はいわゆる(軽度の)トレッキーなのです。前回も行きました。まずはディープスペース9のクウォークのバーで(マニアでない人はとばしてください)ロミュラン・エール(という緑色のビール)とクリンゴン・ブラッド・ドラフト(という赤色のビール)を飲みながら(宇宙なんたらかんたらという)ペンネパスタを食べました(チップ入れて$25)。それから物語仕立ての3Dライドに乗りました。もうすぐこの3Dライドは装いも新たに4Dになるそうです。4Dって何じゃ?とお客がスタッフに聞いてました。どうやら皮膚感覚やにおいなどが加わって臨場感が増すことのようですが早口で興奮気味に話すので聞き取れません(でもそういうものなら既にあちこちにありますね)。ショップではディープスペース9のクルーになった写真を撮ったり($28)、キラ少佐のサイン入りポートレート($125)などのマニア向けのグッズを買い込みました。カーク船長のも買っておけばよかったと後悔しています。堪能しました。
 それからストリップにもどり、新しくできたCVSというドラッグストアでお菓子や雑貨を買ってから部屋にもどりました。ベガスにはこういった大型のコンビニがいくつかあるので便利ですね。日本のコンビニと違ってもちろんクレジットカードが使えます。「スウェーデンの魚」という名前のグミキャンディーを買ったのですが、甘くてがさがさした食感でとてもマズイです。ときどきアメリカの食べ物には驚かされます。
 ベラージオでは一日に2回のターンダウン(ベッドメイキング)があるので、ハウスキーパーが来ましたが、朝から使ってないので断りました。でもサービスのおまけのチョコレートだけはくれました。チップは一日あたり$1-2をベッドサイドに置きます。
 どこに行くにもカジノを通るのがラスベガスのホテルのこしゃくで楽しいところ。通りすがりにビデオポーカーでフォアカード出して$250ゲットしました。
 少し胃がくたびれてきたので夕食は軽く日本食を。ということでハードロックホテルにある有名な「Nobu」を予約しました。松久信幸は世界に8店舗を構える、アメリカで有名なスターシェフの一人です。有名人長者番付の上位に食い込むほどだそうです。当然美味しい創作日本料理ですが、今日は食欲がないのでカウンターで寿司とサッポロビール、名物のBlack Cod with Miso(タラの西京味噌漬)と赤出しでチェックとしました。でもここのおすすめは何と言ってもオススメコース($70)でしょう。「トロのタルタル、キャビア乗せ」や先のBlack Cod Misoなど絶品の数品がセットになってお得。前回はこのコースを食べて感動しました。ハードロックホテルのカジノはベラージオとは客層が違います。明らかに若者が多い。ラフでカジュアルな雰囲気です(僕はゴージャスなベラージオが好みなんですけどね)。

Day 3
【Monument Valley, Zumanity, Lance Burton】

 モニュメントバレーのツアーのために今日も早起き。このツアーはホテルへの迎えが朝6時です。モニュメントバレー(以下MV)とは?駅馬車、2001年宇宙の旅、イージーライダー、バックトゥーザフューチャー、フォレストガンプなどの映画やコマーシャルで幾度となく目にした、砂漠に台形の岩山がドンと鎮座する風景。風景は有名なのにベガスからはグランドキャニオン(以下GC)よりも遠いので日本人にはなじみが薄い観光地です。ラスベガス大全でVISION航空がMV日帰りツアーを始めたという情報を得たので、申し込んだのです。昼の3時に帰って来れるので1日つぶさなくてすみます。しかもまだ行ったことのある日本人が少ない有名観光スポットですから魅力的です。$318は高くないと思いました。このツアーの唯一の欠点は最小催行人数4人という制約があることでしょう。後で聞いたところによると長らく僕一人だったようですが、8人の団体さんが入って一気に事なきを得ました。ラスベガス大全さんは前日にホテルの部屋まで電話をくださり、ツアー催行の連絡とリコンファームもやってくださるなど、その親切さに感心させられました。
 高速道路の工事などでバスの到着が著しく遅れました。でもVISION航空の担当者がベラージオに待機していたので安心でした。バスは他のホテルを経由しながら、ノースラスベガス空港まで行きます。空港のカウンターはGCの観光客であふれかえっていましたのでその影響で出発が1時間以上遅れました。そんな中、申し訳なさそうにMVツアーガイドのナルミさんがMVの説明をしてくれます。この男性ガイドさんは、とても親しみの持てるキャラクターでした。僕以外は視察旅行に来た会社の社長さん達のグループです。この方たちも気さくで楽しい旅になりました。ベガス郊外の家々を空から見るとプール付きの庭が多いのに驚かされます。さすがアメリカ。GCツアーが多いので僕らの飛行機にも数人が同乗しGC経由となりました。少し時間をロスしますが、そのかわり雄大なGCの景色を眺めることができて得した気分です。GCまではヘッドホンでGCの解説を聞きながら行きます(MVの解説はまだ作られていません)。19人乗りのプロペラ機は快適で、約1時間半で到着です。
 どんな風景でもそうですが、現地の景色は、感動する人は感動します、そうでない人もそれなりに感心するでしょう。砂漠に岩山が点在する風景からは暑い土地を連想しますが、標高は1500メートルもありこの季節は日陰では涼しいほどです。まず、ただの空き地か?とおぼしき空港に降り立つと、インデアン「ナバホ族」の若者のミニバンがお出迎え。MVは政府よりナバホ族の土地として認められている地域にあります。このミニバンで観光します。舗装された道をしばらく行くと岩山(ビュート)の集まる公園に到着します。ここに入場してからは舗装路はなく、砂煙舞うでこぼこ道となります。公園の入り口には土産物屋、トイレ、レストランのあるビジターセンターがあります。ツアーによっては開放的なトラックで砂煙を浴びながら進むものもありますがVISIONのツアーはミニバンですのでそのようなことはありません。どちらが好みかは人によりますが。いくつかのポイントで車を降り雄大な景色を存分に眺めます。そういった場所では、風景の邪魔にならないように控えめに、ナバホの人がアクセサリーを並べて売っています。トルコ石で作ったネックレスなど、意外とお値打ちで手に入ります(でもクレジットカードは使えませんよ。$100札も無理です)。ナバホの馬にまたがって西部劇をきどって写真を撮ることもできます。これは馬主に$1チップが礼儀です。ナバホ族のキャンプ場でのサンドイッチ・ランチが付いていますが、これも意外においしいです。現地で正味3時間の観光でした。4時頃にはホテルに到着しました。

 夜はショーのハシゴです。まずは7時30分からニューヨークニューヨークのズマニティー。これはシルク・ド・ソレイユによる新しいショーです(シルクはラスベガスでオーとミスティアという人気の常設ショーをすでに2つも持っています。まさにベガスを席巻する勢いですね)。このショーについて分かりやすく言えば、もしサーカスをトップレスでやるとどうなるか?ということです。演出がゴージャスで美しさが強調されるのは乗りに乗ってる演出家ドラゴーヌ氏のお家芸です。しかし司会進行のバイセクシャルなマダムのトークはかなりの英語力が必要で、また僕には笑えないアメリカンな猥雑さ(アメリカ人にはおおうけ)でした。会場スタッフの衣装には注目です。シースルーかと思わせられるペインティングなのです。残念ながらショップには売られていませんでした。
 続いて10時からのランスバートンのマジックショー。シーグフリード&ロイと並んで定番の長寿マジックショーです。日本びいきのランスは日本公演もときどき行なっていますね。最前列の真ん中でしたので、舞台に上げられないかとひやひやでした。もちろん上げられたのは(ランスが大好きな)子供と(ランスの好きな?)日本人女性でした。2枚目で子供好きで大金持ちのランスが結婚してないのは不思議で、本人もトークの中で、よく質問される、と言ってました。答えははぐらかしていましたが。シーグフリード&ロイやシルク・ド・ソレイユのようなゴージャスさはないけれど、目の前のスーパースターによる完成されたマジックには好感が持てます。劇場横のマジックショップにチケットの半券をもっていくとプログラムをもらうことができますので忘れないように。

Day 4
【Forum Shops, Grand Canal Shoppes, Picasso, " O "】

 今日も快晴。ベラージオの噴水が始まると道行く人は立ち止まりうっとりする。夜はもちろんですが、真昼の噴水もいいですよ。噴水の中にきれいな虹が見えるのです。
 ベガスの街歩きが日本のそれと大きく違うところは、当たり前ですが、周りの人々がほとんどアメリカ人であることでしょうね。そのアメリカ人達を見ていつも感心することがあります。夫婦の親密さです。日本人でも若いカップルは手をつないで歩くことがありますが、熟年や老夫婦ではあまり見かけませんよね。アメリカ人はほとんどのカップルが、年齢や容姿に関係なく、手をつないだり、腰に手を回したり、お尻を触ったり、とても仲が良さそうに見えます。そうするのが好きかどうかは分かりませんが、少なくともそうするのが普通なんでしょうね。年配で巨漢のカップルが仲良く手をつないで歩く姿はほほえましくすらあります。たまに見かける日本人の熟年?老年カップルは、前を行く男性に少し離れて女性が歩きます。それはそれで精神的につながっているんでしょうけれど。
 お隣のホテル、シーザーズパレスにはフォーラムショップという全米一の売り上げを誇るショッピングモールがありますがさらに拡張する工事をしてます。2004年のリニューアルオープンが楽しみです。ショッピングモールのライバルがどんどん出てくるのにまだまだ人気が衰えないようです。大人気ショーのセリーヌディオンコンサートのためのコロッセウムもこのホテルにあります。
 そのお隣のミラージュはシーグフリード&ロイのショーがありました。S&Rの銅像の前には、花や虎のぬいぐるみ、「ロイ早く良くなってね」の寄せ書きが多数置かれています。他のホテルの電光掲示板にもときどき「Get Well Soon Roy」の文字があり、一つのホテルだけでなくベガス全体のセレブなんだなと思わせられます。
 そのお隣のトレジャーアイランド(TI)は、人気無料ショー「バッカニアベイの海賊船の戦い」が終了し、新たなお色気路線の海賊船ショーのための工事がそろそろ完成しようとしていました。練習のための台詞が流れていました。通りに面した壁には、お色気ポスターがしっかりと貼られていました。
 その向かいのベネチアンも拡張工事が順調なようです。完成するとべガスのMGMホテルを抜いて世界一の客室数になるそうです。ちなみに10位までのホテルはべガスにあるそうです。
 トレジャーアイランドのお隣はファッションショーというショッピングモールです。ここもさらなる拡張工事がなされました。ラスベガスの成長は留まることを知らないようです。ベラージオからここまで隣接する3つのホテルを通過しただけなのに約2kmくらいも歩きました。ファッションショーの中を散策してからフードコートで中華料理のファストフードを食べ、2か月前にダウンタウンにできたばかりのプレミアムアウトレットにタクシーで行きました。まだ入店していないところが多くて殺風景。まだまだこれからなんでしょう。
 その後またストリップにもどりました。タクシーの運転手は日本人と分かると、松井、イチロー、芸者、寿司、曙、トヨタの話をすると相場が決まっています。
 フォーラムショップとグランドキャナルに行きました。グランドキャナルはベネチアンホテルの中のショッピング街です。もちろんイタリアのベネチアの風景が再現されています。天井はフォーラムショップと同じく青空。人工の運河が流れていて橋がたくさんかかっています。運河にはゴンドラが行き交い、乗船客は見物され船頭さんがカンツオーネを歌うと道行く人から拍手がおこります。サンマルコ広場では中世の衣装の大道芸人が歌ったり演奏したりパフォーマンスをしています。これがすべてホテルの中なので驚きます。僕は前年に本場のベネチアに行きましたが、小道にショップが並び小橋がたくさんあるところなどよく再現されています。本場ベネチアの船頭さんは歌いませんので(歌うのは別料金で雇う楽師さんです)その点はベガスの方がお得ですね。
 夜はあらかじめコンシェルジェを通じて予約してあった超人気レストラン「ピカソ」に行きました。その名の通り店内の壁にはピカソの作品が多数展示されています。手を伸ばせば触れる位置に何十億円もする絵が飾られているのです。もちろんレストランの装飾品の総額(百億円以上)としては世界一です(多くの美術館よりも上でしょう)。これはベラージオを作ったホテル王、スティーブ・ウィンの資産だとのことです。給仕さんの話では、当然ながら定期的に専門家によるメンテナンスが行われているそうです。
店内は照明が抑えられピカソの作品が浮かび上がっています。窓からは噴水が見えています。会話を楽しむお国柄でしょう、日本の高級店のような静けさはなく、話し声はむしろ華やかさを演出しているようです。メニューは$95と$85の2種類のコースのみ。前者にしました。ワインは豊富ですがソムリエおまかせにするとディッシュごとに異なったワインを持ってきて解説した後にグラスについでくれます。これが$48。スターシェフ、ジュリアン・セラーノによる料理はどれも上品で優しく華やかなお味でした。食後にピカソの絵を見ているとソムリエが来て絵の前で写真を撮ってくれました。旅行ではこういった高級レストランでの食事も楽しいアトラクションですね。
 ナイトショーは旅の目的でもある3度目の「オー」です。3か月前にコンシェルジェを通して手に入れた座席は、ほぼ中央、カジノゲスト席の隣、前から6列目というほぼ完璧な場所でした。始めに会場からショーに参加する主役はすぐ斜め後ろに座っていました。ショーの途中で行われる重要なイベントはすぐ前の座席で行なわれました。アクターの息づかいまで感じました。最後はもちろんスタンディング・オベーションでした。
 「オー」はしばしば絶賛されますが、「ミスティア」などの方が好みである方もみえます。たしかにサーカスの演目として「オー」よりも難易度の高いものが他のシルクのショーにあるかもしれません。しかし「オー」が今のところ唯一無二で圧倒的に優れている点は、30メートル上空から飛び込むことができるプールと水のない舞台が瞬時に入れ替わる驚異的なステージと、水自体が持つ神秘的な美しさを引き出すことに成功していることです。これほど美しい水と人との競演を見ることができるのは地球上でここだけでしょう。

Day 5
【Secret Garden, Race for Atlantis, A New Day】

 前回の訪問と比べて今回のラスベガスで気になることの一つは、歩道での売春チラシ配りの多さです。独特の素早い手つきです。日本のティッシュ配りの様子を想像してもらえばいいです。必ずラテン系の若者が配ってるんですよね。そのあたりにアメリカ社会の問題が現れているのでしょう。ガードマンはまず黒人ですし。
 シークレットガーデンはミラージュホテルの中にある動物園です。$10。シーグフリードとロイのホワイト・タイガー、ホワイト・ライオンやイルカが飼育されています。イルカを見学できる水族館では英語でのガイドについて集団でまわります。その後自由見学。しばしイルカのプールに佇むと、ここが砂漠の真ん中であることを忘れ不思議な感じがします。動物園の方は小さくて特に工夫もありません。どこの動物園も同じですが、ライオンが退屈そうに昼寝をしています。
 Race for Atlantisはフォーラムショップスの中にある人気のIMAXシュミレーションライドです。$10。最近ではこのテの乗り物は珍しくないのですが、この作品の完成度は高く、ベガスに来る度につい乗ってしまいます。霧のかかった暗い道を進んだ所でしばらく待ちます。定員に達すると部屋に入り、青か黄色のシールの付いたゴーグルをかけます。説明ビデオの後、それぞれの色のドアに入り、車に乗り込みます。前方のスクリーンに映し出される3Dグラフィックの中をアトランティスを救うために飛んでいきます。急上昇や急降下を繰り返す度に歓声が上がります。
 フォーラムショップスではまだ日本に上陸していないアルマーニ・エクスチェンジ(A/X)でお土産のTシャツを買い込みました。そして中華料理を食べたくなったので「Chinois(シノワ)」に入りました。上海焼きそば、ワンタンスープを頼みましたが味付けは濃くて大味、あまり美味しくありませんでした。しかしここはアメリカ。担当のウエイターが「Everything OK?」と、にこやかに聞きますので、こちらもついにこやかに「Good」と言ってしまいます。
 今日の目玉は何と言ってもセリーヌ・ディオンのワンマンショーでしょう。シーザーズパレスに彼女のために作られたローマ・コロッセウムのような会場。演出するのはシルク・ド・ソレイユで一世風靡中のフランク・ドラゴーヌ氏。セリーヌはこのショーの為に家族でラスベガスに移り住んで来ました。複数年契約です。久しぶりに2週間くらいのバカンスを取ってリフレッシュして昨日再開したので嬉しくて張り切ってるとトークで話してました。
この席も3か月前にゲットしたので前から2列目のかぶりつきです。コーラスの二人が目の前で歌っています。セリーヌの小じわまで見えます。歌は言うまでもありませんが、CDと同じというか、専用ホールの音響が抜群なのでCD以上です。信じられない歌唱力です。それにしてもほぼ連日のショーを何年も続けるのは大変だろうと思いますが、コンサートで世界中を回るよりは楽なんだそうです。

Day 6
【Casino all night, and Departure】

 夜中に起き出しシャワーを浴び荷物をまとめたら朝までカジノと決め込みます。この甘美なるベラージオとも今日でお別れ。次はいつ来ることになるでしょう。余った石鹸をバッグに入れます。ベラージオの石鹸はいい匂いがして好きなんです。1個当たり$1で買えるんですけどね。この部屋にあるもの、ベッドから装飾の絵まで部屋のカタログにちゃんと値段が書いてあって買うことができるんです。チェックアウトはもう済ませました。つまりexpress check outという方法で。チェックイン時にクレジットカードを提示した人は、机の引き出しなどに入っている用紙に必要事項を記入し暇な時にチェックアウトカウンターに出しておけば、後ほどカードで精算されるのでチェックアウトの列に並ばなくてそのまま帰ってもよいのです。
 混み合っているカジノの雰囲気も華やかで好きですが深夜から早朝のカジノもいいです。好きなマシンを選べるし、カクテルガールはすぐに寄ってきて注文したものをすぐに持ってきてくれるし。噂のオリジナルカクテル「ベラージオ・カクテル」は確かに美味しいですよ。
 今回のカジノはビデオポーカー(VP)が主でした。スロットは当たれば凄いですが(それこそ何十億?何百億円ですから)まず損します(だってそうじゃなければそんなに高い配当金になるわけがない)。僕がVPを好きなわけはまず損をしない、というところなんです。射幸性は少ないですけどね。僕が好きな$1マシンではMax Bet $5 で(progressive macineという当たらなければどんどん賞金が上がるタイプでなければ)ロイヤルフラッシュが出ても$4000(約45万円)ですから。でも運だけのスロットと違い、考えることで負けを少なくしたり、勝つ確率を上げることが出来るんです。そのあたりのコツは「賢者のラスベガス」というサイトで勉強しました。
 またカジノに行けば一度はやっておきたいのがブラックジャックです。ただこれは本当は混んでいる時にやりたかったのですが。といいますのも、早朝は人が少ないのでディーラーと差しで勝負になってしまうことが多いからです。その場合勝負のスピードが速い。負ける時はあっというまにカジノチップがなくなってしまいます。僕は勝つことよりもその雰囲気を長く楽しみたい方なのですが長く楽しむためには勝たなくてはならないわけです。ベラージオは高級カジノですので通常の最低レートは$10(つまり1回の勝負に約1100円)ですが早朝なら$5のテーブルがあります。ここに座ります。テーブルに$100紙幣を置くとディーラーがゲーム用のチップに交換してくれます。$100なら通常$25が2枚と$5が10枚です。1対1で勝負なのですがなるべくディーラーに向かって左の席に座ります。途中で誰かが参加した時右に座ってもらうためです。なぜならカードが右から配られるので左の方が考える時間が長いからです。しかし残念ながら今回はこのテーブルは1人でした。結構勝ちましたので長くプレーできました。買った時は気前良くディーラーにチップを上げました。ただし上げたからといって勝つ確率は変わりません。いいお客と思われた方がこちらも楽しいからです。適当に勝ったところでI'm outとしました。

 最近はどこの空港もセキュリティーチェックが厳しいので早めに行こうとタクシーに乗り、11時25分発のJALですがマッカラン・ターミナル2に9時には着いていました。靴を脱がされ(靴もX線を通す)、パソコンを取り出させられましたがそれだけです。スムーズに出国。時間が余ってしょうがありません。バーガーキングで朝食としました。パンがしっとりして好みです。日本にも進出すればいいのに。マッカラン空港では出国手続き後もスロットができます。でも勝つ気がしません。あっと言う間に$40がなくなりました。

 今回は行かなかったんですがラスベガスのダウンタウン(巨大ホテルが並ぶ大通り=ストリップからは少し離れた場所で小さいホテルが集まっている地域)にはラスベガス名物の一つ、電飾アーケード(フリモント・ストリート・エクスペリエンス)があります。その電球を現在LEDに変える工事をしています。帰りのJALでこのアーケードの新作ソフトを作っている韓国人のコンピュータープログラマーと隣り合わせになりました。新しい出し物は2004年の4月完成予定だそうです。「冬のソナタ」に出てくるような感じのよい青年でした。こんなささやかな出合いでも、旅の思い出になりますね。

今回はお気に入りのベラージオに宿泊し、ショーを5つも見て、モニュメントバレーにも行きましたので結構充実した旅行になりました。カジノの成績は滞在中の交通費が浮いたくらいでほぼイーブンでした。一人でも充分楽しめる街ベガス。でも一人旅も続いたので次はやはり家内と二人で来たいですね。アメリカ人カップルにはずいぶん見せつけられましたからね(笑。
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