独立記念日

7月4日は、アメリカの独立記念日です。
この日は毎年、全米各地で派手な花火が打ち上げられたり、
ホットドッグ早食い大会などイベントが開催されたり、
国中がお祝い・お祭りムードに包まれます。
あえてこの時期に合わせて訪米し、
パレードや花火の見学を楽しむ方もいらっしゃることと思います。
また、ウォルマートなどのスーパーマーケット、99セントショップ、
日用雑貨品店などでも独立記念日特設コーナーが設けられ、
様々なタイプの星条旗グッズなどが並べられます。
ショッピングモールなどでは大規模なバーゲンセールも行われます。
愛国心を経済活動に上手にリンクさせていると言えるかもしれませんね。

一方日本では、建国記念の日に特別なイベントが実施されるとか、
建国記念グッズが売られるということは、あまり見かけません。
もっとも日本の建国記念の日(2月11日)は、紀元前の神話をもとにされており、
アメリカのように、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムズ、
ベンジャミン・フランクリンといった歴史上の人物たちが
ドラマチックにしたためた独立宣言書が公布されたことと比べると、
さほど身近に感じられないということも一因にあるかもしれません。

昨今、日本では全国至る所でインバウンドの推進が図られるようになり、
その効果もあって近年は毎年訪日外国人旅行者数が増加しています。
今後は訪日外国人のリピート率も上がるとともに、
旅行に期待する趣向もどんどん多様化していくことでしょう。
これからまさに観光立国、観光先進国を目指そうという我が国にとって、
アメリカの取り組みは、参考になる点が多いように思います。
旅行者だけに向けた特別なサービスではなく、
自国民たちが祝い・楽しむことだって、実は旅行魅力になる、
独立記念日は、そんな一例ではないかと思います。

2016年7月4日 | カテゴリー : コラム | 投稿者 : アメリカ行こうよ!